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エンジニア・デザイナー副業採用、「受け入れ」解禁を採用・組織づくりのディフェンスに用いる理由

本記事はカジュアルに「エンジニア、副業などに関する採用について2000文字くらいで考えていくシリーズ」です。1回目はこちらでした。

カジュアルに考えているので間違っている箇所もあるかと思いますがご指摘があればぜひディスカッションさせていただけるとありがたいです。

タイトル通りですが、副業採用(副業人材の受け入れ)をしないことで人材流出リスクが一方的に高くなっている現状について考えてみました。直近のOffersユーザーアンケートによるエンジニア・デザイナーのキャリア動向はこちら。

本記事の対象の方

・経営者
・人事/採用責任者
・エンジニアなど現場で働いている方

これは何か

副業解禁をしていて副業受け入れをしていない企業は「転職され、採用の難易度が高いので流出するリスク」がある話
・副業解禁しないとよい人材を抱えにくくなっている話

前提
(CA→SmartHRへの転職をされたエンジニアの方が)

弊社のWeb Frontent技術顧問(CyberAgent, Inc. Media HQ Web開発者 & 技術人事)によるツイートがありました。

何事かと思い調べてみるとフォローしていた元サイバーエージェントの方が、SmartHRへの転職をされること。
直接面識はない方ですが、共通の知り合いのエンジニアの方からmasuP9さんがSmartHRで副業をされている話を聞いていました。


副業受け入れをしていない企業は
「副業からの転職、自社は転職のみで採用難易度が高いので一方的な流出するリスク」


■企業例(サイバーエージェント)
・副業解禁している
・副業受け入れしていない(社員が自社で副業することは解禁)

この件を見ていて、
1 )副業受け入れをしていない場合、中途採用は転職でしか採用できないので転職潜在層の母集団形成がしづらい。また、中途採用での候補者への定期的な連絡、対応の質が問われるがほぼ自社の採用担当orエージェントに依頼しているため、採用難易度が高くコントロールしづらい。

2 )副業解禁で、副業で外の企業/環境を見て、副業受け入れ先である企業との関係構築/ミスマッチが低くなり、流出リスクが高まる。

3 )とはいえ、副業禁止してしまうとそもそも良い人(ミドル〜シニア以上でいわゆる自走可能な即戦力クラス)を正社員で採用しづらくなってしまう。(特にエンジニア、デザイナー)

採用や個人のキャリア実現へバランスを持って対応すべくOffersを開発・運営しておりますが、
上記3点のバランスを経営・人事・現場が連携しどのように捉えて意思決定するか、今後さらに重要になるのではないかと思います。
一定結果を出された方が転職する上記のサイバーエージェントの事例が今後増えてくると予想しています。

■ 副業受け入れで採用難易度を下げる、採用できる可能性を高める発想
メルカリ社など「副業推奨」を行う企業もある中、エンジニア/デザイナーの採用が難しくなる中で良い人材を採用し、活躍し続けていただくためには「キャリア/報酬/一緒に働く人/プロダクト/働き方・働く環境」など総合的に魅力的な環境を用意する必要があります。
副業解禁による人材流出リスクだけが一方的に高くなっているので「受け入れすることによって採用できる可能性を高めていく」考え方も必要なのではないでしょうか。

■ 副業受け入れを考えるときのポイント
労務、オンボーディングプロセス、権限、ドキュメント、契約、支払い/報酬、評価整理など「副業受け入れ」は企業側は一定準備が必要ですが、

■ 副業採用をしないデメリット
1.人件費+採用広告費(中途採用まわり)
大手企業では年間数億円の採用予算+HR領域担当(中途採用の媒体,エージェント対応,選考~面談~入社後対応,研修,etc...)
2. 受け入れを副業受け入れしないことでの採用難易度上昇への対応
3.一方的な人材の流出リスク

■ 副業採用をするメリット
1. 社内と社外の人材のコラボレーション
社内の人材教育、社内になかった知見を得られ、技術や様々なポイントでレベルアップ
2. 副業からの転職の母集団が増える。面談やリファレンスチェックではわかりにくい部分でのミスマッチが低い(副業転職)

これをトータルで考えた時に
 副業採用をしないデメリット < 受け入れ準備するコスト/難易度が低い = メリットが大きい

と考えております。

>受け入れ準備するコスト/難易度の方が低い
ここについては次回コンテンツを作成していきます。

採用新時代へスピードが加速

コロナ禍で副業を行う人が増加(※Offersのユーザーアンケート調べでは3人に1人が2社以上で副業)し、尚且つ経済的な先行きが不透明な中だとキャリアを考える際に副業から転職するのが一部から広がっています。

引き続きOffersでは副業の方と共に事業を作り、会社/事業を伸ばしていくことに挑戦されている企業の皆様の採用、組織づくりをご支援していきます。「副業受け入れへの不安がある」など課題を抱えている企業の経営者、人事のみなさまお気軽にご連絡くださいませ。ぜひ事例からディスカッションさせていただければと思います。


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