解説者・相馬直樹 ご拝聴所感 群馬×横浜FC (J2) 2022/05/01
このnoteは相馬さんの解説に対しての所感ツイートをまとめただけの誰得記事です。
およそ1ヶ月ぶりのご解説である。この間に何かあったに違いない。埼玉あたりかはたまた東南アジアなのかそれは分からない。
今回は DAZN「群馬 vs 横浜FC : 第13節」で解説された相馬さんのお言葉引用とアタクシの所感を織り交ぜたツイを貼っていく。
よろしければ過去記事もこちらのリンクからどうぞ。
前回 (甲府×仙台)>>
現在、横浜FC、群馬ともに今シーズンのJ2注目チームという状況。両チームを相馬さんに解説してもらう一粒で二度おいしいカードである。そして連戦中のゲームをどのように解説するのかも注目ポイントのひとつと言うことができる。これはご拝聴冥利につきる。(?)
なお試合は前半に横浜FCが3点取り、後半に群馬が3点取る驚愕の展開を見せるのであった。
![](https://assets.st-note.com/img/1651453226165-cLiRiY4TK3.png?width=1200)
試合前のお言葉・所感
やはり連戦はコンディションが上がらない。ザスパは負けが込みどう乗り越えるか。
— TanaLife (@TanaLife) May 1, 2022
前節、連戦を意識してゲームコントロールしようとしたところ相手の勢いが出てしまったゲームだった
群馬注目プレイヤー 岩上 祐三。群馬の中心。連戦の中で勝ちに持っていくため起用した勢いのある前線選手を使うためにどういうスイッチが入るか
— TanaLife (@TanaLife) May 1, 2022
横浜FC注目プレイヤー 手塚 康平。チームがボールを持ちながらもスイッチを入れていく重要な選手。左足からのロングレンジ、ワンタッチで背後を取るパスが出てくれば横浜のペースとなる
— TanaLife (@TanaLife) May 1, 2022
連敗、勝ちきれないときの切り替えで、どう選手に声掛けするか?
— TanaLife (@TanaLife) May 1, 2022
「その時々によるが、一番は監督自身が切り替えることが大事になる。口で言っていても選手に切り替わってないなと思われていたことも今まであったんじゃないかと思う」
自身を優柔不断と評する相馬さんならではの監督論とも捉えられる
立ち上がりの注目。互いにメンバーが変わっている。初先発の選手が活きのいいプレーを見せるか。ただ周りと合うかは別の問題。
— TanaLife (@TanaLife) May 1, 2022
どちらがゲームに上手く入っていけるか。激しくいこうとするけど、ちょっと落ち着こうとする選手がいるのか。それとも合わせていけるのか。流れをつかんでいくか
横浜FC×町田もコントロールしきれなかった部分があるとの評価 https://t.co/XME4JUQSFP
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
監督としての切り替えについて聞けて既に満足するアタクシ。
前半のお言葉・所感
群馬キックオフ。やはり前線に今日スタートしている選手が多く、背後に飛び出す形をいきなり出してきた
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
群馬が横浜FC対策として[3-4-2-1]を採用。
想定していたことと違ったということで横浜FCは少し対応するところで面食らっているかもしれない
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
群馬はセットプレー守備がゾーン。ゾーンのファーサイドから前節は失点している。そこを狙われる可能性はある。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
そしてファーサイドを狙われる。
群馬の寄せが良いことについて。全体的に攻撃も守備も前にベクトルが向いている感が立ち上がりから出ている
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
横浜FCはボランチ手塚・高橋のところで前向きにボールが入ったときにワンタッチで背後が取れるような形(=レイオフ)を作れると突破できると思う
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
14:50横浜FC決定機。サイドにいい形のボールが入っての折り返し。ただ群馬は本当に集中していた。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
アタクシ的に横浜FCのセカンド回収からのサイド変えての突破は個の裁量かもだがデザインされていると思われる。群馬はボールウォッチャーになっていた
17:00群馬決定機。 高木彰人の受け方とターンが良い。「上手く間のポジションを取っている」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
3-4-2-1ミラーゲーム両ワイドの主導権の握り方に対し「(ビルドアップで)1対1だけれども更にそこで(受け手の関わり方で)2対1に出来るかが攻撃側は大事」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
20分辺りで横浜FCが主導権を握り始める。「縦パス一本で背後を取るシーンが両サイド(山下・イサカ)で出てきている。群馬は前からいく守備の圧力を下げさせられてしまっている」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
小川航基の得点が増えている部分でアーリークロスに対する入り方が良いとの実況に対し「準備・動き出しが早い、ボールを呼び込めているので出し手は狙いを持ってクロスを入れられている」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
23:40横浜FC先制。狭い所からワンタッチのチップキックでアシストした小川を評価。後ろからの難しいボールに合わせた長谷川竜也も評価。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
失点した群馬だがこの戦い方で良いですよね?の問いに対し、うーんとの後に「良いけども、徐々に相手にテンポを握られ始めたあたり(を解決する必要がある)。前に行く足を止められている。取った後に奪い返されてしまっているシーンが増えてきている」とコメント
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
(センバなどから)フリーでクロスを上げられている群馬はどう対応すべきか?「シャドウが外に下がるのではなくもう一列前でディフェンスをする形を作りたい」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
31分、CKから渡邉千真が追加点。手塚のボールが非常に良かったとコメント。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
群馬のCK守備はやはり中央からファーサイド辺りで弱さを見せている
CK守備をゾーンでやっていると責任がはっきりしなくなる。マンツーマンだとブロックされてフリーを作られるなど別途相手の狙いができるのが、ゾーンの場合はボールい誰がいくか中途半端になる
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
横浜FCは群馬のミラーゲームに対し、攻撃で立ち位置を変えながら相手のプレッシャーを狙いを定めさせない形を作り、サイドでフリーのクロスを上げる数的優位の場面を作り中央の選手がタイミングを合わせる。その迫力で相手が下がっていく。前でボールを失っても奪い返してやり直すことができている
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
武田英二郎、中村拓海のところを群馬は誰が見るのかはっきりしない。もちろん一人が一人を見るという訳ではないがどうスライドするか。相手の立ち位置が変わってきたときに対応できていない https://t.co/YlmdfurwDN
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
42分、町田JFC出身イサカ ゼイン追加点。良い形でボールを奪う、自分たちの攻撃の形になった。中に1枚しかいなかったのでクロスでなく最初からフィニッシュというイメージがあったと思う
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
前半終了。立ち上がり群馬が連敗を脱したい前へのエネルギーが出ていたが、横浜FCが相手のシステム変更も含め対応してゴールを奪い、2,3点目までいってしまったという展開だった
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
試合展開をリアルタイムで分かりやすく解説されている印象。流行りの専門用語を使わずに、相馬さん自身が監督として大切にしていた部分を説明するスタイルが出来ている。
ハーフタイムのお言葉・所感
相馬さんにスタッツの意見を聞いたら、数字そのままというコメントが返ってくるあるある。群馬のシュート数2を見て立ち上がりだけだったと。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
平均ポジションではボールを取った後に出れなくなったことを指摘。
出れなくなるのはなぜか?の意見が聞きたい
HT時点の注目プレイヤー評価(ヒートマップ)。岩上は良い状態でボールを持てず自陣にいる形が多かったことからも今日のゲーム展開が見て取れる。(パス成功率100%は注目せず)
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
一方、手塚は高い位置でボールを触れている。前方パス成功率は低いが、要はチャレンジできているということ。前線の選手も動き出してボールを入れにいっている。それによって多少のミスはあるももう一度ボールを奪い返すシーンも前半の中盤以降に増えていた
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
ハイライト解説はわりと前半コメントの繰り返しもあった。相馬さんが重要と思っている部分を理解できる気がする。
後半のお言葉・所感
群馬の2人交代は動かざるを得ないところ。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
横浜FCの3点リードは大きいが、この後の45分の中でもしかしたら勝点2を失う可能性もある。ゲームが終わった訳ではないし、当然群馬はまず1点というところから後半に賭けて戦ってくる。
相馬さんフラグを立てる(違)
システムそのままでINが加藤(IH)と奥村(CH)、位置変更で右WB:小島、左WB山根、右CB内田。
48分群馬得点。ボールを奪ってボールを追い越す動きが沢山出てきた。加藤と奥村が落ち着いて空いている選手を選んだ
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
当然だけど大槻監督からこの後半を捨てた訳じゃないという言葉と伴ってどうやって点を取りに行くかの指示が出たと思う
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
アグレッシブにポジションを取る内田達也。「当然3点差からのスタートなのでリスクを負うことは監督から言われていると思うし、攻撃の所は攻めに出るということ」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
57分群馬追加点。加藤潤也のスルーパスからクロスの展開に素晴らしいとの声。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
良い形、良い状態でボールを持ったときに背後を突くということ。最後のパスもキーパーとの間の届かないところに転がした
後半に入って群馬GK櫛引が(横浜FCからの)背後のボールを狙っている。最終ラインも高くいけとの指示がハーフタイムに出たと思う
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
3点をひっくり返すには前から追うのが必要なこと https://t.co/OELRCVuTnU
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
62分、OUT小川、ハセタツ。IN松浦、サウロミネイロ。渡邉千真がシャドー位置へ。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
「シャドーのところはどうしても運動量が必要なポジション」
横浜FCは後半ペースを握られるのがひとつ課題。前節の町田との試合でも前半ほとんどボールを握りながら得点も取ってというゲーム。ただ後半は町田にタイトに来られた中で相手の方がチャンスが多いゲームとなってしまった。90分の中でペースをどう持っていけるか
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
前半は相手の足が止まるまでボールを動かせていた。今は止まる前に引っかかって失点になる。そしてボールを受けることが怖くなってしまう。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
プラス運動量の部分でポジションを取り直せない。ちょっとサボる、切り替えれないとサポートが足りず選択肢が1個となり詰まる状態で引っかかることが増える https://t.co/Sknnzm3Szg
67分奥村ゴラッソで同点。思わず「うわー3点目だ」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
「横浜FCからするとボランチが空いてしまったが、落ち着いて巻き込むボールをよく撃った」
ゲームの終わらせ方。ピッチへの監督からのメッセージについて
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
「どちらも勝ちに持っていきたい思いはある。群馬はこういうゲームでホーム勝ちにもっていけたらサポーターに対して非常に良い印象を残せるし、また次も来ようという思うようなゲームに出来ると思う」
「そういう意味ではゲームが落ち着いてきている中で、リスタートがポイントになってくる気がする」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
迷いなく困ったときのセットプレーに注目する相馬さんが好きですw https://t.co/awweK4lcg5
被セットプレーでハンドのアピールをして止まる群馬に対して危ないと喝。「先ほどのベンチの抗議も含めてそういったところに気持ちを持ってかれないように」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
相馬さんの詰め寄り抗議が懐かしい。あれは気持ち持ってかれていたのかどうか
試合終了。流れが目まぐるしく渡ってしまうゲーム展開。勢いがある方が目に見えてわかる、そして勢いのあるときに点を取ったと感じた
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
群馬の怒涛の反撃のなかで、横浜FCの欠点、課題の説明も上手く整理されていた。どちらのサポーターにも伝わる内容だったのではないだろうか。
試合後のお言葉・所感
平松宗の試合後インタビュー「前半は失点後に怖がってラインが下がってしまった」
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
「リードされているからこそ取り返すにはもっと前にいかなければならない。監督からするとベンチに戻る前にやってくれよというのはある。注目した岩上あたりやっていけなかったか。今後繰り返さないために必要となる」
2ゴールとも良いポジションに入って決めた。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
「そこにいることが非常に重要。走り続けていることへの最後にくるご褒美」 https://t.co/lOgTquSVqC
大槻監督インタビューを受けて
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
「後半の戦いは伝えたものが出てやればできるのが実際に表になって非常に嬉しいしこれからのベースになるのと、ただまだできないという部分もあったのかなと思う」
四方田監督インタビューを受けて
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
「やはり後半は少し足が止まったところがある。そしてポゼッションをするスタイルで、ポジションの距離を取って相手を走らせる形が運動量が落ちるとルーズボールを拾えなくなることが後半出ている気がする。前後半のバランスが必要となる」
群馬アタッキングサイド。山根が左に回ってから起点となった。
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
「チームの狙いとして左サイドから攻め最後は逆サイドがフィニッシュになるイメージがあったと思う」
平松・渡邉ヒートマップ
— TanaLife (@TanaLife) May 2, 2022
「平松は相手の背後を一生懸命追いかけた内容が出ている。渡邉はゴール以外の所でなかなか絡めなかったというのも見える」
論理的なゲーム展開をどのように解説されるのだろうと思いきや、雨天もあり大味な結果となった。それでも両チームの奮闘により勉強になる解説が聞けたので良かった。次週も解説がある予定なので期待しよう。
解説から相馬さんのサッカー哲学を改めて学ぶ。この沼は至高だ。
相馬さんへの解説・監督のご依頼はこちらまで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?