服を脱いでから寝る

地上から天上へと存在の根拠が移るとき、移るというより元々そうだったことを思い出し、認識が変わり、自我が移行し、自分という存在が変わろうとするとき、孤独感や絶望を味わうかもしれません。それはまだ地上に捕まっている自分が、地上には何もないことを心底実感するからで、まだここに希望があるかもしれないと掴んで離さないものがあるからです。

ちょっとでも地上に捕まっている部分があると、地上から離れない、輪廻から出ない理由になり、三途の川で奪衣婆に身ぐるみはがされるとき抵抗し、痛い思いをします。この痛みというのが、孤独感や喪失感、絶望や憎しみといったものだということです。毎晩眠るとき、身に着けているもの、掴んでいるものをすべてすっきり箱にしまうようにするとよいです。一つ一つ詳細に思い出す必要はなく、服を脱ぎ、メガネを外し、帽子を脱ぎ、手を開き、足を浮かせるイメージをしながら眠るとよいです。

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