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育児を経験した妻が、最強である説

パートタイム労働者という区分があります。子供がいる主婦業をしながら、仕事をしている人がよく該当しますが、正式な定義として、

1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」とされています。
※厚生労働省HPより引用

通常の労働者=8時間勤務と規定した場合、それよりも少ない時間で働く人を指す形となります。

つまり、この文面だけで捉えると、

仕事の内容は変わらず、時間の長短だけで区分している

ということになります。

ただし、現実的にはここに、仕事の内容や責任範囲、転勤の有無などの要素が加わり、正社員とパートでは待遇が変わってくる形。

とはいえ、職種にもよりますが、短時間で成果を出せる人が良いと考えれば、時間の概念はそこまで重要ではないのでは?

短時間だからこそ、集中してコミットすれば、残業ありきでダラダラ仕事をしている人よりも、成果が出るのではないでしょうか?

そして、成果が出せる人材こそが、育児経験者なのではないか?そう考えました。


1.時短勤務を経験した時

娘が生まれた直後、私の勤務時間は9:30-16:00でした。
正社員かつ管理職でありながら、パートタイマーと同じような勤務時間。むしろ、それよりも短い勤務時間でした。

理由としては、そうせざるを得なかったから。
※この勤務体系を認めてくれた会社には非常に感謝です!

出産直後=妻は入院中。そうなると、残り2人の子供の面倒は、必然的に自分が見ることになります。(我が家は子供が3人おります)

朝ごはんの用意、洗濯、送り出しをしてから出勤。
子供が帰ってくるまでに帰宅。夕食の準備、お風呂、寝かしつけ…
これを一人で行う形。
妻の実家にフォローをもらいながらも、この生活を続けていました。

ここで気づいたことは、

仕事の密度が濃くなったこと

自分で手を動かす時間が短いので、誰かにやってもらうしかない。そのため、お願いするスキルが身につき、人を介して成果を出すことに注力するようになります。

さらに、限られた時間の中で成果を出すために、成果に直結することかつ、自分にしかできない業務に集中する形になります。

つまり、

やらないことを決める

実際には、時間が短いから、やってられないというのが現実でした…


長い会議に出る時間があったら、さっさと帰って夕飯の支度をしたい。洗濯物を干してくるの忘れたし…そんなことを考える時もあった。

これって、長時間働いていた時には、微塵も考えなかった。なぜなら妻がやっていてくれたから。

2.育児経験者が、強い

妻に限ったことではないが、育児を経験していると、自分の思い通りに子供が動いてくれないことが多々ある。というか、それしかない…

ミルクを飲んでくれない。離乳食を食べてくれない。寝てくれない。夜泣きがひどい。カンシャクがひどい…

あげればキリがないですが、いつも笑顔で天使のような赤ちゃんなんて存在せず、困ったことの連続を引き起こす存在が子供。

それを苦しんだり、自己嫌悪に陥りながらも、なんとか育てていくことが、育児というもの。

VUCAの時代と叫ばれる今、育児はまさにこれに該当します。

V:変動性(=先の見通しが立たない)
→いつお昼寝するか、いつ起きるのかがわからない。そのため、計画なんて立てられないし、トイレに行く時間すらない。
U:不確実性(=安定していることがない)
→母乳やミルクをあげても、飲んでくれるとは限りません。粉ミルクが結構高いことは赤ちゃんには関係なし。
C:複雑性(=あらゆる事象が絡み合う)
→赤ちゃんがお昼寝した瞬間に何をするか、的確な判断が必要。自分も昼寝するか?今のうちに家事を進めるか。そして、進めた途端、赤ちゃんは起きるもの。
A:曖昧性(=答えがない)
→○○育児法を試したけれども、全く効果がない時のこと。結局子供を怒鳴ってしまい、自己嫌悪になる時がある。

育児経験者は全て経験済みかつ、クリアーしています。
これが育児経験者、最強説な理由。

VUCAの代表格とも言える赤ちゃんを育てた経験は、何事にも代え難い経験。

だって、部下には日本語が通じる。赤ちゃんには通じない。むしろ、話しても泣いてしまう。部下は泣かない…

仕事中は1人でご飯が自由に食べられる。周りの人はご飯をこぼさないし、食べたかったら自分で食べてくれる。

仕事中は好きなタイミングでトイレに行ける。ついて行く必要も、連れて行く必要もない。

職場はなんて素敵な環境なんでしょう!

あれ、育児やったことがある人なら、わかってくれますよね?
多少の仕事上の困難は、どうってことない。

そんなパラダイスみたいな環境で働きつつ、早く帰って幼稚園からの謎のリクエスト(急にサランラップの芯や米袋を持って来いというもの)に対応しないといけないのだから、集中して仕事に取り組めば、成果は出やすいもの。

3.もっとパートスタッフが活躍できる

時間の制約があるからこそ、最大限の成果を出そうとする。育児という困難を経験したからこそ、成果を出せる素養がある。

育児経験者はそれに該当します。

とはいえ、責任範囲や役割に対して自信がなかったり、謙遜したり、迷惑をかけてしまうのではと尻込みする人もいる。

会社の規模や職種にもよりますが、チャレンジしていいと思う。

短時間だからこそ、やり方がこれまでと劇的に変わるし、やらないことを決めて行く力があるからこそ(これも育児で経験済み)、これまでの働き方とは違った角度で成果を出すことができるはず。

育児経験者は社会に出て活躍すべき。
働くママ、パパはカッコいいし、それを子供にも見せるべきです。



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