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幼稚園バスが来ると泣くんじゃないの?

入園式を終えた娘。いよいよ、幼稚園に登園する初日。

お迎えのバスが来ると、必ず発生するであろう出来事。
それが、

「ママ〜」って泣く

長男、次男もそうだった。
通過儀式のようなもので、社会の無慈悲な洗礼を浴びることになる。

イヤイヤ泣いている子供を無理やり幼稚園バスに乗せる様子は、なまはげや獅子舞に子供を近づけている感じ。
大人が子供にやって欲しいことと、子供のニーズが圧倒的にずれているパターンです。

娘とママが待つバス停に、いよいよバスが向かって来る。娘のお気に入りの赤いバスだ。

「行ってきま〜す。元気でね〜」

あれ、行っちゃった…

「ママ〜」って泣かないの?
「イヤだ〜」って叫ばないの?
バスに乗るステップに向かおうとせずに、頑なに座り込んだりしないの?

元気でねだって。あと2時間後には会えるけど。

そうかい。そうですか。

終わったね。行っちゃったね。楽しそうだったね。

まぁ、良かったね。そうだよね。良かったね。

バスの後ろ姿を見守る。

なんだか安心した。拍子抜けしたけど、良かった。
泣かなかったね。強いのね。たくましいわ。

そういえば、娘は幼稚園バスに乗るのが楽しみ!って話してた。お気に入りのバックを持って、お出かけするんだと張り切っていた。だから、楽しかったんだと思う。泣く理由がないよね。

実は、泣きたくなるのは親の方。

生まれてからほぼずっと一緒にいた子供が、数時間とはいえ、いなくなる。家に帰ると、ママ1人。

ようやく求めていたママ1人の時間。

寂しいし、心配。
でも、慣れてくると嬉しい時間。

どんなことを幼稚園でしているのかな?元気に挨拶ができているのかな?心配をしている間に、あと1時間ちょっとでもう帰って来るんだよね。帰ってきたら聞くか。

新しい環境に1歩、踏み出したんだね。

改めて、入園おめでとう。




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