台湾ひとり研究室:翻訳編「#18翻訳は孤独な作業なのか問題について。」
「今は仕事で書籍の翻訳をしている」というと、親しい友人から「翻訳は孤独な作業ってよく聞くけど、実際のところどうなの?」と訊ねられました。ああ、翻訳というとそういうイメージがあるんだ、とちょっと新鮮な気持ちで受け止めたので、今回はこの問いについて考えてみようと思います。
試しに「翻訳は孤独な作業」で検索をかけてみると(確かに、どんな検索ワードやねん、という気はしましたが)、74万2,000件がヒットしました。さらに試しに「ライターは孤独な作業」といれてみると、今度は123万件がヒット! 件数では翻訳者よりライターのほうが孤独感が強そうです。
翻訳と孤独の関係を考える
さて、手はじめに「孤独」を辞書で引いてみました。
ヒットした上位からいくつか拾い読みしてみると、在宅でひとり原稿と向き合う作業だから、孤独が好きな人でないと翻訳には向いていない云々、という記述が見つかります。なるほど……そういう意味では周囲に誰かがいるわけではありませんし、原文と向き合って訳文を考え出すところはひとりではあるので、孤独と言えなくもありません。
では、翻訳者は孤独なのか。この問いに関して私の回答はというと、
勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15