「映画かよ。」の解説かよ。 |Ep35 ミッドナイトラン|またクリフハンガーかよ!
2022.12.03 update
(写真は全て駒谷揚さんから提供)
ep35 ミッドナイトラン
YouTubeショートドラマシリーズ、「映画かよ。」3シーズン目の第1話、全体では35話目となる「ミッドナイトラン」が12月3日に配信開始される。
(YouTubeのリンクは下の写真から)
「映画かよ。」待望の新シーズン
3シーズン目の幕開けは、前シーズンの最終話(Ep 34)から続く筋書き。突然失踪した親友の美帆(竹内里紗)の行方を追うアミ(森衣里)の話と、自主制作映画を完成させた塩原(宮﨑良太)からの妙な依頼を引き受けてトラブルに巻き込まれるミノル(伊藤武雄)の話が並行し、最後にがっつり交錯する、駒谷揚監督お得意のミステリー路線。
初めてこのシリーズを観る人たちのために解説すると、「映画かよ。」は、映画オタクたちの日常を描くコメディー、時々ミステリー。映画のパロディー、オマージュを交えつつ、映画に影響され過ぎて、何でも映画に見立てて話がこじれ、映画から得た知恵を使って事件・事態を解決、あるいはもっと悪化させるという1話完結のシリーズ。「人生のヒントは、映画にある」がキャッチフレーズ。映像ディレクター/映画監督の駒谷揚さんが1人で制作、監督、脚本、撮影もこなすこのウェブドラマシリーズは、世界中の映画祭に入選し、賞も数々受賞している。
オマージュやパロディーのシーンでは、構図や俳優の動き、セリフなどがその映画にちなんでいて、「#映画名」のキャプションが出てくる。そこで、「〇〇かよ!」と、ひとツッコミするもよし、「いや、分かんねーわ!」とツッコむもよし、「えー、そんなシーンあったけ?」と映画を見直すきっかけにするもよし、あるいはその映画に興味を持って観てみようとなるもよし。見方はひとそれぞれ。
シーズン1、2の伏線が増幅、そしてトゥインキーの行方
今回のシーズンは、シーズン2でもやっていた前シーズンのナゾを引き継いで、新シーズンの1話目に持ってくる、映画用語で言う「クリフハンガー(Cliffhanger)」の手法を使っていたので、「またクリフハンガーかよ!」と、まずは映画用語でひとツッコミすることから始まり、「ミッドナイトランって、ここかよ!」のツッコミで心地よく終わった。
さらに、シリーズを見てきた目線で言うと、このEp35は、「塩原の映画(Ep 2、Ep 28など)」「清美(川瀬絵梨)のお金(Ep32)」「リッチー(山田龍弥)の行方(Ep11、Ep17、Ep34)」「美帆の恋(Ep11、Ep34)」といった、これまでのシーズンで張られていた伏線がさらに増幅されているのが気になるポイント。このシーズン3では、それぞれがさらに「#〇〇」と、映画に結び付けられていく匂いがぷんぷんしていて楽しくなりそうだ。
また、超個人的なことでいえば、映画に出てくるお菓子の存在が気になる。「アメリカ映画に出てくるお菓子調達員」として、かつてトゥインキー(Twinkie)の大量空輸を成功させている僕は、今回、シーズン3に向けて分かりやすいものから分かりにくいものまで、大量の映画菓子をニューヨークから送り込んだ。それらがどこで使われるのか注目したいところだ。ちなみに、トゥインキーがほぼ主役として出てくるのはEp3。試食風景はメイキング映像あり。
濃い脇役たちの活躍がキー
もう一つ、今シーズンは、濃いめの脇役たちの活躍がキーになると予測している。実はシーズン1、2でメインキャラクターの一人だったオトは、演じる谷口亮太が出演できなくなったため残念ながら登場しない。ミノル、アミが二人でシーズン3を引っ張っていくことになるため、オトが果たしていた、「実は最大のトラブルメーカーである」という要素を「優秀な」脇役たちが埋めていくことになるだろう。
次回Ep36は12月17日(土)午後6時に公開予定。
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