どうにかなるっしょ!は時にはどうにもならない。と感じながらも、どうにかするしかなかった2か月間の話
壁にぶち当たった経験はどなたでも一度はあるかと思います。
私は普段「塚田農場」「四十八漁場」といった居酒屋を運営する企業のマーケティングを仕事にしていますが、久々に大きな壁にぶち当たりました(良い意味で)。
遡るは2か月前、2021年10月2日(土)のこと。
ご縁あって、プロトアウトスタジオに入学しました。
プロトアウトスタジオは、プログラミングとプランニング(企画)の両方のスキルを兼ね備えた人材輩出を行う日本初のプロトタイピング専門スクールです。プログラミングスキルと、アイデアをカタチにする力は似てるようで異なります。
従来のプログラミング学習の考えを一歩進めた領域に踏み出し、アウトプットを生み出していきましょう!
飲食業界でもDXDXと騒がれ続け早数年、騒がれる一方でDX化が進みにくい業界でもあります。
今でこそシステムを入れていますがつい数年前までシフトは店長がエクセルで作成、請求書は基本紙ベース、細かい業務を切り取っても手作業の部分は未だに多々あります。
所属するマーケティング部としても会社としてもデジタル分野に精通している人はごく一部の現状、、、
この分野でのタスクは基本アウトソーシング(外注)なので、社内に知見が蓄積されない構造となっています。
私自身のプログラミングの経験はというと、高校が情報処理科だった為ちょっとやったことあるなぁ程度です。
自身や会社のレベルアップという意味でもちょうど良い機会でした。
軽い気持ちで入学したものの、そこに待ち受けていたものは...
昔から器用貧乏タイプの私は「緊急事態宣言も解除されて仕事が忙しくなるタイミングではあるけれど、どうにかなるっしょ!」くらいの軽い気持ちでした。
だがしかし、初っ端のオリエンテーションで、
「ん、知らない言葉ばっかだぞ。これをやるのか。」
思ってたんとちがーーーーう!!!
そして、宿題があることは聞いていたけど、実際初回にでた宿題を目にすると、ナンダ コノ リョウ ハ、、、
思ってたんとちがーーーーーう!!!!!(2回目)
それぞれの宿題は、ただ単に「出来ました!」ではなく、Qiitaやnoteに記事として投稿し、Twitterであらゆる方へ届けるまでが1セット。
1週間のサイクルとしてはこのような感じです。
基本土曜日に授業があり、宿題期間、水曜日・木曜日あたりに提出期限があり、金曜日にフィードバックをいただき、次回に繋げます。
そして、最終的には自身のやりたいプロジェクトでクラウドファンディングに挑戦します。
(今だから言える)最初に抱いた感情
考えが甘かった。。。
正直もっと出来ると思っていた。。。
現実は、何もできなかった。
というショックと共に、
・これだけしか教わってないのに宿題出来るか!
・記事なんて書いたことないよ!
・一生懸命やって宿題出しても、全然食いついてくれない!
もう、何が正解なんだよー!!!
はい、早速やさぐれかけました。
他責から自責へ
その後、何が正解かわからないまま、毎週授業を受け、宿題を出して、レビューをもらうサイクルをこなす日々。
最初は記事の書き方に対してのダメ出しが多くありましたが、だんだん企画や内容に対してのダメ出しが増えるようになりました。
入学後1か月程経った頃、レビューで先生に言われました。
「提出するものが優等生になっている。置きにいっている。響かない。それは本当にやりたいこと?」等々。
ここでハッとしました。そして、入学式のことを思い出しました。
一番大事な部分が掛けていたことに気付きました。
この時点で、入学当初では理解出来なかった深い部分が分かったような気がしました。
企画面では、自分に向き合ったり・身近な課題を発見する能力(解像度を上げる)を身につける
開発面では、プロトタイピング能力やこの世界への理解を身につける
発信面では、人を巻き込んだり・世の中に届ける能力を身につける
このサイクルをひとりで行うことで、自分の出来ることの幅を広げられたり、壁を乗り越える力を身につける。それがゴールなんだ、と。
ゴールに向かって挑戦出来ていなかったことに気付きました。
それを教わっていないからとか、記事書いたことないからとか、言い訳して他責にしていた自分に気付きました。
わからないなら調べればいいじゃん、聞けばいいじゃん、書いてみればいいじゃん、やってみればいいじゃん、、、
失敗してもいいんだ!って気になりました。むしろ、今のうちに失敗した方がいいなと思うように気持ちが変化しました。
プロトアウトスタジオというものを咀嚼して飲み込めた後
11月初旬に出した宿題の一部です。
この辺から宿題の意図を汲み取る努力を始めました。
・なんでこのタイミングでこの宿題なのか
・自分が先生の立場だったら何を期待するのか
・どこを鍛えてどう成長してほしいからこの宿題を出したのか
その辺を意識しながら宿題に取り組んだ結果、レビューで、
「面白い」「挑戦出来ている」「狂気を感じる(褒め言葉)」
と、初めてといって良いほどわかりやすく興味を示してくれました。
また、不思議なものでこのあたりから毎週の宿題に対して、
「最近成長しているのが感じられる」「宿題の意図を汲み取るのがうまい」
といった言葉もいただけるようになりました。
からの、久々の挫折
入学して1か月半、11月中旬のこと。
私は初めて宿題提出が出来ませんでした。
「なんだそんなことか」と感じる方もいらっしゃるとは思いますが、プロトアウトスタジオでは、宿題はレビューをいただける大切な機会です。
レビュー→評価→気付き→改善→成長
つまりは、成長する機会をひとつ逃してしまったということです。
仕事が想像以上に忙しくなり、宿題をやるまとまった時間が取れず、基本深夜から朝にかけて宿題をやってはいるものの身が入らず。
そして、体力的にも精神的にも折れかかってしまいました。
いや、折れました。
プロトアウトスタジオ的には失敗大歓迎。途中でも宿題提出することが大事で、そもそも宿題を出さないということレビュー対象になりません。
頭ではわかっていながらも出せませんでした。
今思うと、思考停止&自暴自棄的なやつかと思います。
完璧主義というつまらないプライドが邪魔もしていたかもしれません。
そして、最終ゴールのクラウドファンディングへの意欲も無くなりました。
(最終ゴールというかスタートライン)
そして、「クラウドファンディング辞退したい」と先生達に伝えました。
そして、先生との面談
結論、精神的に持ちこたえ、クラウドファンディングに挑戦することにしました。
もの凄く歩み寄ってくれて、ゴールを調整したり、過去の先輩方のプロジェクトを例にしてこういう風にする方法もあるよ?とアドバイスをくれました。
一番響いた言葉は「今までの宿題は全てここ(クラウドファンディング)に向かっていて、サクセスしなかったとしてもやった方が後悔しないと思う。自分一人でオーナーとして1から10まで出来る機会はなかなかないし、その経験は必ずどこかで活きるよ」って。
率直に人に恵まれているなって、有難いなって感じました。
また、「クラウドファンディングはプロトアウトスタジオのカリキュラム的には最終ゴールだけど、サクセスしてからが本番で、そこがスタートラインだから、あまり難しく考えずにやることも大事だよ」って。
辞退するってことに、ここまで引き留められると思っていませんでした。
の〇す〇さんってこんなに熱い人だったんだて初めて感じた気もします(失礼極まりない)
三十半ばにしてお恥ずかしいですが、久々の挫折を味わったってお話でした。
プロトアウトスタジオ入学前との変化
私が受講しているカリキュラムは4か月です。
最初2か月で授業を、残りの2か月はクラウドファンディングに向けての制作を進めます。
あっという間の2か月でした。たかが2か月、されど2か月。
本当に濃く、しんどい2か月を過ごしたと思います。
エンジニアを目指すわけではないのでプログラミングの技術がめっちゃ上がったぞー!という訳ではありませんが、知ることで身の回りに既に変化は起きています。
業務に取り組む質の変化
プログラミング以外にも、記事の振り返りをする一環で、GoogleアナリティクスやTwitterアナリティクスをいじりました。
仕事上でも、今までは効果検証するにあたり、アウトソーシング(外注)先に依頼することが当たり前でしたが、アカウントもらって自分で効果検証するといった行動を自然と取るようになりました。
依頼する当たり前をぶっ壊すことで、自分で調べることで今まで見えなかった課題が見えてきたり、そこに対してのアクションを起こせたり、アウトカムを意識できるようになりました。
アウトカムに関しては、記事考察を行った記事で記載していますで、宜しければご覧ください。
習慣業務においての変化
今まで日々の業務で手作業が当たり前だったものが、少なからず効率化出来るようになりました。
iPaaS(複数のシステムを連携して業務自動化を実現するサービス)を勉強し、ノーコードで自動化出来ることを学びました。
下記は一例ですが、LINEで送ったものをGoogleスプレッドシートに自動転記する、毎日〇時にLINEにお知らせを届ける等、iPaaSのintegromatやIFTTTを使うと比較的簡単に実現できます。
今はまだ取り掛かれていないことが多くありますが、業務を効率化出来るイメージが湧いています。このイメージが湧くってことが大事だと思います。入学前ではまずこのイメージが湧くことはなかったことですので。
知見が増えたことによる段取りの変化
「塚田農場」「四十八漁場」といったブランドのオウンドサイト(自社サイト)のコンテンツ更新に関して社外の方とやり取りする際の話です。
例えば、「この更新はどのくらいで出来るかわからないから、まずは聞いてみよう」「上司にこういう風に見せ方変更出来ない?って聞かれたけど即答出来ない」。私自身がわからないことが多く、先方に都度確認していました。
それが今では「この更新はHTMLの一部を書き換えれば済みそうだから〇日までには間に合わせてもらおう」「そのくらいの変更だったら難しくないのでその見せ方に出来るはずですよ」と、ある程度の判断ができるようになり、スムーズな段取りを組めるようになりました。
総じて、知らず知らずのうちに、
解像度(身近な課題を発見する能力)が上がり、どうにかして解決しようとする姿勢と技術を身につけ、当たり前を打破する。
これを身につけ始められたってことが自分の中での一番の変化です。
まだまだ終わりじゃない、むしろこれからがスタート
といったところで、振り返ってみると大変な2か月でしたが、充実もしていました。
金八先生みたいなことを言うと、大きく変わると書いて大変ってことですね。大きく変わるには苦労はつきものってことです。
といったところで、授業フェーズからクラウドファンディングに向けての制作フェーズに移っていきます。
まだまだプロジェクトも詰め切れておらず、同期のみんなには遅れをとってはいますが、苦しみながらも楽しみながら、あと2か月を送ろうと思います。
クラウドファンディングに向けては、Twitterで発信していく予定ですので、チェックいただけると嬉しいです!
Twitterはこちらから:https://twitter.com/wFnv1kzN7erqHyg
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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