5月号-4|文学フリマ東京38に行ってきた話
メンバーシップ「青紗の本づくり」は、個人で本を作る制作過程の共有、創作活動を広げていくための私の考えなどをお届けします。
5月号では下記テーマの記事がご覧いただけます。
今月は4本記事が公開予定です。5月号-4では「文学フリマ東京38に行ってきた話」をお届けします。
◆文学フリマ東京38に行ってきました
5/19(日)に開催された文学フリマ東京38に行ってきました。
文学フリマへの参加は初めて。自分の本作りのヒントになると思い、参加してきました。当日の様子や購入した本、感想などを紹介します。
今回友人と一緒に文学フリマに行ってきました。会場である「東京流通センター」にオープン前に到着したところ……すでに大行列でびっくり!先頭がどこなのかも分からず、「こんなにも文学フリマに興味がある人、本が好きな人がいるんだなあ」と圧倒されました。
しばらく並んで開場し、建物の中へと入っていきます。少しずつ列が進んでいき、会場内が見えてきたときは「ネットで見た光景が広がっている!」とワクワクしました。
◆作家の皆さんが素敵すぎる
お目当てのブースは前日にピックアップしていたので、入ってすぐに気になる作家さんの元へ。最初に訪れたのは、昔お会いしたことがある、じぶんジカン代表・松岡美希さんのブースです。古性のちさん、片渕ゆりさんと三人のお店で、ドキドキしながらお声がけさせていただきました。
エッセイや短歌集を販売されていて、ブースの雰囲気がとっても素敵でした。松岡さんにお会いしたのはもう何年も前なのですが、覚えていてくださってとても嬉しかったです……!(松岡さん、ありがとうございました)エッセイ集を三冊購入しました。
続いて、ひらいめぐみさんのブースへ。実は何年も前にひらいさんにインタビューをさせていただいたことがある私。『おいしいが聞こえる』も読んでいて、新刊『理想』もぜひ手にしたいと思っていました。超お久しぶりなのに顔を見てすぐに名前を呼んでくださって、とても嬉しかったです!サインも書いてくださってキュン(ひらいさん、ありがとうございました)
この時点でもうホクホクな私。作家の皆さんが素敵すぎてホワホワしていました。
その後は「京都くらしの編集室」のブースへ。江角悠子さんの『文章を書いて、生きていきたい』が読みたかったんです。無事にゲットでき、江角さんとも少しお話ができて嬉しかったです(心の中で「ご本人だ……!」とそわそわしてしまいました。ありがとうございました)
気がつけば人の数がぐんと増加。ブースをゆっくり見て回れないほどで、一部の通路ではなかなか前に進めないことも。熱気がすごい。
一旦友人とお茶を飲んだり息を整えたりして休憩。これから参加される方は、飲料を多めに持っていき、前日までに気になるブースのピックアップをしておくことをおすすめします。行きたいところへサッと回るのが良さそうです。
少し休憩した後は、以前日記本を購入したことがある、街歩きエッセイストのチヒロさんのブースへ。お会いしたことやSNSでコミュニケーションもとったことがなかったんですが、下北沢にある「日記屋 月日」で日記を手に取ってからファンになり、どうしても感想を伝えたくて向かいました。
「日記屋 月日」で読んでファンになったこと、青山ブックセンターで他の日記本も買ったこと、葛藤や悩みなどに共感すること。伝えられて感無量でした。持参した日記本にもサインを書いてくださって!もともとサイン入り本だったんですが、さらに私の名前を書いてくださって……お人柄にますますファンになってしまいました。ありがとうございました!
その後は見かけて気になった、しまや出版さんのブースで本作りに役立ちそうな一冊を購入しました。
最後は以前個展で知り合った、アトリエ風戸・平城さやかさんのブースへ。今年は本作りをしようと決めて、さまざまな本屋を巡っていたときに平城さんと出会いました。お話させていただいたり、登壇されるイベントで話を聞く中で、個人での本作りの一歩をぐんと押していただきました。今回はまだ読んでいなかった本を購入しました。平城さんのイラストもとっても素敵で、家にポストカードを飾っています(ありがとうございました!)
◆購入した本
今回購入した本はこちらです。お目当ての方は全て回れましたが、いやあ、もっともっと買いたかった(笑)
帰宅してから「あの方の本も気になる……!」と今更ながらの気づきも沢山ありました。
◆想いは伝えるべし
今回文学フリマに行って思ったのが、「好きな作家さんには想いを伝えるべし」ということ。
というのも、私は作家さんに声をかけるとき、ものすごくドキドキしてしまいます。すでに交流がある方や何回かお話した方は「こんにちは〜」と行けるのですが、初めましての方や、一度話したことがあっても何年も経過していると緊張してしまいます。
サラリと「こんにちは」と行けばいいのに、失礼のないように……うざくならないように……などと考えてしまい、もじもじしてしまいます。脳内で何回も練習してから声をかけてしまうほど。
自分が「いつも読んでいます」と言われるのはものすごく嬉しいのに、なぜ言う側だとこんなにも緊張してしまうのか!!!!行けよ普通に!!!
って感じですよね〜。
こんな調子だからSNSでも自分からあまりリプライが送れない。見ているんですよ。私は本当に。あなたのことを。
つくづく面倒な性格だなあと思います。
会場内は人も多く、熱気もすごく、あわあわして緊張がさらに上昇していた私。「もう声をかけずに帰るか……」なんて考えもよぎったのですが(どんだけ)友人のおかげで声をかけたい方の所には全て行けました(ありがとう友よ)
いざ声をかけてみたら、私の考えていたことは本当に杞憂でした。
作家の皆さんはとても気さくて、喜んでもいただけて。私は何をごちゃごちゃ考えていたのだろうと思いました。想いは絶対に伝えるべきなのにね。文学フリマを経て痛感し、これからは軽やかに想いを伝えていきたいです。
出店者の皆さん、本当にお疲れ様でした!
ここからはメンバーシップ限定で、本作りに参考になったことをご紹介します。
◆文学フリマで勉強になったこと
この記事が参加している募集
最後まで読んでいただきありがとうございます!短編小説、エッセイを主に書いています。また遊びにきてください♪