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たまごサンド

お昼ごはんにたまごサンドを作った。

ごはんを炊くのもあれだし、カップラーメンの気分じゃないし、スパゲッティも違う。BASE PASTA、BASE BREAD は最後の選択肢。
冷蔵庫を開け、食べられるものを探す。と、冷凍庫から食パンが出てきた。

私はいつも8枚切りを買う。
ピザトーストにすると、薄いのでカリカリッと仕上がる。クリスピーピザを食べているよう。
軽く焼いてマーガリンをぬり、薄く輪切りにしたトマトをのせ、塩をふる。すごくおいしい。これは厚切りだとパンが勝ちすぎてイマイチ。

なにより8枚切りだと、サンドイッチ用を買わずともサンドイッチができてしまう。
いろいろな使い方ができるので、8枚切りは便利。

冷凍してあったパンをオーブンレンジに入れ、軽く焼く。その間に卵をゆでる。卵のお尻をコツンと軽く台に当て、お鍋に入れ、水をそそぎ、火にかける。残っていたレタスを洗ってちぎっておく。
パンを取り出し、からしとマーガリンを混ぜながらぬる。7~8分経った気がして、火を止め、卵を流水で冷ます。
卵全体をコツコツと台に当てて割ると、ツルンと殻がむける。ゆでる前にコツンとしたところから水が入り、はがれやすくなるのだと聞いた。
卵をフォークでつぶし、塩コショウとマヨネーズで味付け。

大きめに切ったラップにパンを置く。その上にレタス、たまご、レタスの順にのせ、もう一枚のパンを置く。キュッと引っ張りながらラップで包む。
同じようにもう一組作り、ふたつ重ねてその上にまな板をのせた。

そのまましばらく放置。
その間に、メッセージの有無をチェックしたり、クラウドソーシングの案件を探したり。

30分ほど経ち、パンと具がなじんだ頃、お腹が鳴った。
キッチンに戻り、ラップごと切る。
切り口のきれいな黄色に、気分が盛り上がる。

子どもの頃はたまごサンゴよりハムキュウリサンド派。
大学生のときは読んだ小説を真似て、焼いたウインナーとカレー粉で炒めた千切りキャベツを半分に折ったパンではさみ、ケチャップをかけて食べるのが好きだった。

でも、気づいたら自分で作るサンドイッチは、たまごサンドばかり。
噛むとレタスのシャキッは感じられるけれど、キュウリほどの歯ごたえはない。パンとたまごはやんわりとして、いわゆる優しい味。がんばってかまなくてもいいから、自然と食べるスピードはゆっくりになる。

そう、たまごサンドを食べると、肩の力が抜けてほっとする。
試合に負けても、仕事でミスをしても、嫌なお客に胃が痛くなっても、悲しくても、悔しくても、腹が立っていても、たまごサンドを食べるとちょっとだけ幸せな気持ちになる。
だから、私はたまごサンドが好き。

午前中に淹れたコーヒーを飲み干し、お昼ごはんを終えた。
さて、作業再開。

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