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週末に料理をする夫とそれを不満に思う妻。

46歳、海外にてほぼ専業主婦というのは相当暇である。
このままではボケてしまうのではと本気で考える時間があるくらい暇である。

掃除洗濯なんて午前中に終わってしまう。 
犬の散歩なんて1時間もかからない。
かと言って付き合い程度の人たちとの集まりへしょっちゅう行く気もしない。


しかしながら丁寧な暮らしは面倒くさい

唯一の仕事である炊事も、どう手を抜くかに集中し、日々適当に作る


土井善晴先生は言っていた

トマトを湯むきする、胡麻を炒る

そんなことが面倒だと思うちゅーことはそれ、魂が小さなってるゆーことなんです


はーわかる。
わて魂が完全にしぼんでまんねん。


そんな妻をよそに、なんでもリーダーシップをとりがちな夫が最近料理に目覚めてさらに生き生きとしはじめた

いや、わたしの適当料理に見かねて料理すら自分が納得するものを食そうと立ち上がったのかもしれない


そんなわけで週末は決まって新しいレシピを開拓するのが夫の新しい趣味となった


暇な私は終末さらに飲んで食うだけのもっと暇な人間となった


夫の料理は、以前レストランで食べたものを更に上回るよう努力工夫され、その日厳選して揃えた食材で調理、いつの日からか子どもたちも父担当の食事を心待ちにするようになった


なんて楽なんだと贅沢に浸るも束の間
気づけばわたしは炊事の権力さえも夫に奪われたのかと思いはじめた


おかわりもうないの?となる夫担当の食卓と
もうお腹いっぱい。と残される私の食卓


根本的に違う料理への熱量が、わかりやすく大きな味の差を生むのだ


その時あるもので栄養バランスを図りながら適当に仕上げるわたしの料理の不人気さがあからさまとなり、さらに炊事へのやる気が失せていく、、


本格ビーフシチュー
本格バターチキンカレー
本格テキサスバーベキュー
本格ステーキ
本格タイ料理


いやでもこういうのはレストランで食べればよくないか?
家じゃできないよねーって言いながら、外で誰かに感謝しながら食べるのが楽しくないか?


こんなことを不満に思うわたしは、やはり魂が縮んでいるからでしょうかね。



毎週末レストラン並に料理をしてくる夫は、ありがたい?


追伸
後片付けもちゃんとやります。←夫が。


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