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【個人事業主日記】#5 恵まれた環境


昨晩スマホを無くした。


私は365日の間に3回くらい貴重品を無くす。
スマホ、財布、イヤホンの三銃士。

生まれてこのかた ”危機管理能力” という大事なものが欠如している。この単語が何を意味するのか正確にはわかっていないが。
イヤホンくらいなら買い直せばどうとでもなるのだが、スマホと財布に関しては日常生活にかなりの影響を及ぼす。

買い直せばいいなんて甘い考えがそもそもダメなのだが、理解はしていても変えられない性格というものは存在する。

大事なものを無くしたときにまず思うことは、

「あぁ、めんどくさい。」

探す手間は確かにめんどくさいが、やばいとは思わない。大事なものが欠如しているので焦らないのだ。それに、これに関してはある自信がある。

どれも高確率で自分の手元に返ってくるのだ。

理由は大きく分けて2つ。

  1. 日本は治安がいい国

  2. 私の周りには親切な人が多い

大事なものを無くすたびに世の中には良いひとが多いと感じることができる。協力して一緒に探してくれる友人や、他人のものを丁寧に交番や駅に届けてくれるひと。周りに恵まれて生きているといつも感じる。

「チョウさんとの出会い」

今回は中国人の ”チョウさん” が届けてくれた。

朝の6時に道路で拾ってくれたらしい。
通勤途中に道路で見つけてそのまま職場に持っていったとのこと。

私は昨晩友人とカラオケに行って酔っぱらいながら帰ってきた。
数日前の大雪のせいで路面がまだ凍っており、帰り道で派手に滑ってこけてしまった。おそらくその時に落とした可能性が高い。

朝起きてからスマホがないことに気づき、まずは昨晩通った帰り道を散策しに行った。無くしたであろうポイントを詳しく探したがもちろん無い。チョウさんが既に拾っているから。家に帰ってきてからパソコンで位置情報を検索したところ、神奈川県の知らない駅付近を指していたのでワケがわからなかった。

iPhoneの位置情報「探す」の機能

すぐにパソコンからスマホに友人の電話番号を記載した通知をすると、5分後にチョウさんから友人に電話がかかってきた。レスポンスの速さが神対応。日本語は怪しかったらしいが、夜に仕事が終わったタイミングで会う約束をした。
実際に会ってみると、歳は同じくらいで良い人感が滲み出ている方だった。

「なんか、置いてあったので拾いました。」

とのこと。

やはり私が予想していた場所に落ちていた。
住んでいる家が近くてちょっと気まずかったのでお礼を言ってからいつもと違う道で帰ってきた。

親切な友人さえいれば、スマホなんて無くしても1分あれば見つけられる。

本当にすごい時代。

チョウさんに良いことがありますように。

でも周りに迷惑をかけて頼ってばかりはよくないし、大事なものが返ってこなくて痛い目を見たことだってある。

「定期の価値」

大学時代に近鉄の定期を無くして返ってこなかったことがある。

居酒屋で吞んでいて、財布はあったのだが定期だけ無くなっていた。なんとも不思議な状況だが、どこを探しても無かった。酔いのせいで記憶は曖昧だったが、思い当たる場所は全部探した。死力を尽くしたが手元に返ってくることはなかった。

まぁ定期くらい買い直せばいい。

それくらいの考えだったが、その定期は少し特殊なものだった。
父が近畿鉄道で働いているので、福利厚生的なご厚意で近鉄に無料で乗れる特別な定期だった。再発行してもらえないかと頼んだが、社会はそんなに甘くはなかった。大学時代はいろいろと舐めていたので考えもしなかったが、そんなもの無くしたらやばいに決まっている。誰かが拾えば数年間は無料で電車に乗れてしまうので会社にとっては大きな損失になる。父は責任問題で減給になってしまい、私はブチギレられた。しかし私が悪いのにも関わらずなぜか反抗してしまい大喧嘩になった。

手を4針縫うくらいの傷を負った。痛かったな。

酔っぱらって真冬に身ぐるみを剥がれて路上で目覚めた話もあるが、それはまた今度にしよう。

個人事業主になってからはスマホが無ければ仕事ができなくなったので、今回の紛失は少し焦ったが、東京に来ても周りには恵まれていた。

いつも助けてくださっている皆様、本当にありがとうございます。

皆様にとって良い1年になりますように。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

以上。


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