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メトロポリタン美術館展

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コロナが落ち着き、他県へ言っても差し支えない状況になったので、2年ぶりに大阪へ行ってきた。目的は大阪市立美術館で開催されているメトロポリタン美術館展を見に行くためで、フェルメール、カラヴァッジョ、ラトゥール、プッサン等、メジャーな画家の作品が来日した。MET(メトロポリタン美術館)のコレクションの中でも秀逸な作品ばかりだった。とにかく分かりやすい作品構成で、入門編的な作品群。教科書で一度は見た事がある作品も多数。これから絵画を見たり、美術史を勉強しようとしている人には取っつきやすい作品ばかりで楽しかった。

ヨハネス・フェルメール「信仰の寓意」
ジョルジュ・ド・ラトゥール「女占い師」
カラヴァッジョ「音楽家たち」
ニコラ・プッサン「足の不自由な男を癒す聖ペテロと聖ヨハネ」

オノレ・ドーミエ「三等客車」
オーギュスト・ルノワール「ヒナギクを持つ少女」
エドガー・ドガ「踊り子たち、ピンクと緑」

他にもセザンヌ、ゴッホ、マネ、エル・グレコ、クラーナハ、デ・ホーホ等、美術史を更新した画家や追随した画家の作品たち。厳選され来日した事が手に取るように理解できる。ルネサンス以前から19世紀末までの西洋絵画の立ち位置、モチーフの変遷を駆け足だけどちょうど良い点数で疲れず、工夫した展示で飽きなかった。これぞ美術館展の王道!コロナが明けたら本場のMETへおいでよと言わんばかり。レジュメのような展示だった。個人的にドーミエの「三等客車」と対面できた事が非常に感動した。理由は小学校3年生の図工の教科書に載っていた作品で、まさかここで会えるは。
同様にセザンヌの「ヒナギクを持つ少女」もなぜか実家にあったカレンダーの一枚だったから、「あ、本物だ」だと思わず呟いた。
難しいことを考えず、あの時見た本の絵と同じだ、本物だと思って見るだけでも楽しいし、そんな楽しみ方もありだと思う。特にこれは美術館展の醍醐味だと思う。一点一点、作品の本質やなぜこの絵とこの絵が隣同士に飾ってあるのかは次の段階でいい。でも今回の企画展はそこらへんもわかりやすかった。METが改装工事が完了したらぜひ来てねと言わんばかりの、ちょっと商魂が混じった(笑)初心者に優しい作品群だった。来てよかった。ありがとう。

メトロポリタン美術館展
大阪市立美術館 11月13日〜1月16日

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