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昨日まで「赤ちゃん達」と呼んでいた双子が、会話をしている。

わが家の双子が、今日で2歳になった。

彼ら双子が双子どうしでやる特殊なコミュニケーションは微笑ましい。こちらとしては何がなんだかわからないが、お互いに盛り上がっているところを見ると、こちらとしては気絶してしまいそうになるほど可愛らしい。

さらに最近彼らは「大人も使っているらしい例の『ことば』というもので、コミュニケーションしてみよう」と決めたみたい。

ある日のドライブ。車内の後部座席、2つ並んだチャイルドシートの上で、双子の2人はお互いにお互いの名前を延々と呼び合っていた。「あ、お互いの名前、覚えたんだ。そのことがうれしくてしょうがないんだね」という感じだった。「みーちゃん」「たーちゃん」「みーちゃん」「たーちゃん」走る車が起こす心地よい振動が2人を眠りの世界へ連れて行くまで、そのこだまは続いた。

日が少し経った本日、2人にとって2回目の誕生日の朝を迎えた。たーちゃんが「みーちゃん、起きて〜」と言った。たーちゃん、きみ、昨日までそんな言葉使ってたっけ?双子の相方を起こしに行くなんていう習慣あったっけ?「みーちゃん、起きて〜」みーちゃんが、むっくり起き上がった。それを見て今度は走り出すたーちゃん。いかにも文句を言いたそうな顔をしながら、たーちゃんの後をついて走って行くみーちゃん。つい先日まで、「赤ちゃん達」だった彼らが。

こうして日々、奇跡は生まれ、僕はくらくらする。

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