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アイビーリーグのすゝめ - アメリカで理系大学院に留学した話 #6:「はじめてのおつかい in USA」留学中

初めての留学は初めてのおつかいと似ている。

最初はなんもわからない。どんなに調べていったところでわからないことが多すぎる。異文化とはよく言ったものだ。言語が違うだけじゃない。そもそも考え方が全く異なる。そうなると最初は本当にではじめてのおつかい状態になる。

まずは言語の壁だ。

これまで TOEFL や GRE を勉強してきた。久しぶりにこんなめちゃくちゃ勉強したことだろう。そりゃ英語力がついたよ。もうアメリカに行っても大丈夫。な、はずがない。

いやいや TOEFL や GRE の綺麗な英語のことよ。こんなちゃんとした英語を話す人は NY には少ない。そして早い。西海岸だともうちょっと遅いらしいが、アイビーリーグの集まる東海岸はわりと早口だ。そうなると全然聞き取れない。

さらに授業が始まる。英語の勉強をしにきたわけじゃないので、英語で何かしらのことを学ぶ。全くもってその授業を受ける上で必要な英語力が足りてないことに気づく。

つまり、大学院に受かったからといって油断してはいけない。むしろちょっと時間があるので、ここでさらに英語力を高めるのが正しいだろう。

そして文化の壁がある。

アイビーリーグなんぞに入ったら世界各地から留学生が来ている。まるで世界の縮小版だ。そして当たり前だがみんながみんな違う価値観を持っている。ただ、それが違いすぎる。

カルチャーショックという言葉がピッタリだ。今まで日本人以外のアジア人に対して、「この人たち日本人と全然違うなー」と思っていたのが、「この人たち日本人にめっちゃ似てるなー」に変わる。それほど他の世界に住んでいる人は何もかも違う。

それが面白くなれば良いが、最初は本当に戸惑うだろう。

ただ、いろんな所に行ける。

そりゃそうだ。観光しよう。授業だけが留学じゃない。やっぱり日本から遠く、そう簡単に行ける場所じゃない。今行っとかないともう一生行かないんじゃないか、って思うだろう。

しかし、やっぱりここでも知らないことも多い。なんかアクシデントが起きたとしても、はじめてのおつかいみたいにクルーがなんとかしてくれない。自分の力でなんとかしよう。

そして実際に住んで、時間がある中での観光となると「地球の歩き方」以上のことを求めてもいい。これ以降の有料部分では、そのためのちょっとしたアドバイスを記載していこう。英語の勉強の続け方や留学中の面白い出来事、そして観光のための Tips を紹介する。グランドサークルのおすすめ日程プランなどはそのまま使える。

この記事は「アイビーリーグのすゝめ - アメリカで理系大学院に留学した話」の最終話である。第1〜5話に関しては、留学するための準備や対策についてのためになる情報が盛りだくさんだ。是非以下のリンクから読んでみて欲しい ↓


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