コンサルティングの勝負どころ

企業にコンサルティングに入る時、まず必ず信頼できる人物だと感じてもらえるように努力します。

というか、こういう話をするとコンサルタントに興味を持ってる人たちから、「いや、信頼してもらった上で契約するんじゃないんですか？」とよく言われます。

確かにその気持ちはわからなくもないです。だけど、それははっきりNOと言えるんですね。

まあ、確かにこれはぼくの場合であって、他のコンサルタントの方がどうされてるのかはわかりません。

ですが正直にいうと、契約するにあたって信頼性が左右されることはかなり少ないんです。

例えば、料亭に入るとしましょうか。

初めて行く料亭の場合、おそらくなんですが「ここは良さそうだ」という情報を前もって入手するはずです。

そして、実際に食事をして、良かった悪かったの判断をすると思うんですね。

そうなんです。

コンサルタントも同じで、事前情報からある程度の判断をしてもらって、そのまま初対面で商談という形がほとんどなんです。

で、実際に契約した後に初めて「良い・悪い」の判断をしてもらうようになるんです。

なので、最初の段階には、信頼関係というはほぼ存在していません。だから、いかに早く信頼性を獲得するかが勝負になってくるんです。

じゃあ、どうすれば信頼してもらえるようになるのかという話なんですが、これはいたってシンプルでして、売上をあげることで達成することができます。

ですが、その売上のあげ方にもコツというかポイントがあります。

それは、即時的に売上をあげることなんですね。

というか、これは当たり前の話なんですが、コンサルタントを雇って３年も４年も経って初めて効果を確認できたんじゃあ、投資に対するリターンが遅すぎます。

なので通常の感覚をもった経営者であれば、半年くらい何も変化がなければ、お構いなしに解約してきます。

ですがそこで、即時的にすぐ売上をあげたらどうでしょうか？

疑いようのない数字として大きな変化が現れますので、間違いなく信頼してくれるようになります。

では、せっかくなんで、どうすれば即時的に売上をあげることができるのかについても、お話ししたいと思います。

といっても、結構シンプルな解決策でして、「キャッシュポイントが近い部分を改善する」んですね。

つまり、お金に変わる瞬間に最も近い部分から改善するということです。

例えば、オンライン販売であれば購入ボタンを改善したり、営業電話であればクロージングであったり、店舗販売であればレジ周りであったりといった部分です。

正直にいうと、その部分だけでも頭がパンクするくらい改善するポイントは存在します。

なので、もしいま売上に悩まれているのであれば、キャッシュポイントに一番近い部分を見直してみてはいかがでしょう？

ありがとうございました！

田辺輝恭