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教育テレビで遭遇した注目の集め方

数ヶ月前、2歳の息子と教育番組を見ていた時の話です。

いや、正確にいうと、息子がテレビに夢中になっていて、ぼくはその横で洗濯物をたたむことに集中していたんです。

みていた番組は『Q 子供のための哲学』というもの。人形劇でして、少年のQくんがチッチという妖精やら小動物やらにみえる物体に対して、いろんな「日常の疑問」をぶつけていく番組になっています。

例えば「なんで勉強しないといけないの?」とか「お金で幸せになれるの?」とか「そもそも自分らしさってなに?」といった感じで、題材としてはなかなかディープなものも多いんです。

で、Qくんが純粋無垢な心で「なんで?なんで?」と聞きまくるんですが、その答えを自分で導けるようにチッチが優しく諭していく、、、という、明らかに幼児向けのビジュアルなのに、内容は大人も楽しめる番組なんですね。

ぼくも、その時初めて『Q 子供のための哲学』という番組があることを知ったので、「へぇ〜、面白い番組もあるもんだなぁ」と思いながら、息子と一緒に見てたんです。

で、ですよ。

その時の題材が『なんで裸は恥ずかしいの?』というものだったんですね。

まあ、その題材は別にいいんです。ぼくが気になったのは、その題材に入るためのエピソードだったんですね。

物語の始まりは、Qくんの部屋から始まります。番組開始とともに怒りながら部屋に入ってきたQくんは、開口一番「絶対におかしい!なんでなんだ!なんで怒られなきゃならないんだ!」と、一人で激怒してたんですね。

その様子をみたチッチ(妖精みたいな生物)は、虚をつかれた様子で「どうしたの?」の聞きます。

するとQくんは、怒り心頭に発して「ぼくは裸でおどりたいんだ!おちんちんダンスをしたいんだ!」とぶちまけたのです。

「なんじゃそりゃぁ!!??」

その瞬間、あまりの唐突な話の流れに気を取られて、ぼくは洗濯物をたたむ手をとめて、番組に釘付けになっていました。

そう。完全に注意力をテレビに持っていかれてしまったんですね。

いや、たしかにぼくも、4歳と2歳の息子がいるんで教育番組というのはそれなりに見てきています。

なので「ぶっこわ〜す」なんて言うつもりもないし、「内部体制がよくなればまあそれでいいよね」くらいにしか思っていません。

あ、話がそれたw

そうじゃなくって、教育番組のテーマ導入部分ってのはそれなりにルールがあるとなんとなく感じていました。

でも、今回のQくんは違います。

一般的なやり方である「みんな〜今日は何して遊ぶ〜?」からテーマに発展させるわけでもなく、「今日は〇〇にやってきました〜!」から話を膨らませるわけでもなく、、、いきなり「ぼくは裸で踊りたい!おちんちんダンスをしたい!」から始めたんですね。

そしてこれは、市場の注目を集める方法としても、かなり有効な手段でもあるんです。

よく、「広告やチラシを出しても反応が取れない」という相談を受けることがあるんですが、このことに関しては、実はどんな企業も同じ悩みを持ってるんですね。

つまり、今の時代はなかなか広告やチラシを読んでもらえないということです。

なんでそんなことになってるのか?というと、答えはシンプルでして、、。単純に情報が溢れかえってるから、なかなか注目を独占することが難しいからなんですね。

そんな状態なんで、少々の情報発信をしていても、大して注目をあつめることはできないというのが現代特有の問題なんです。

じゃあ、そんな中でも注目を集めるためにはどうすればいいのか?

いくつかやり方はあるんですが、その中のひとつに『他の人とは違うことをする』というのがあるんですね。

つまり、先程お話したおちんちんダンスのくだりみたいなことをするということです。

もちろん、おちんちんをだして踊りましょう!という意味ではありませんw そうじゃなくって、他の人とは違う言葉を発信したり、行動をしたりして、注目を集めましょう!ということなんですね。

人間には自分の脳を保護するために、「すでに見たことや聞いたことがある情報を無意識に遮断する防衛本能」というのが存在します。

なので、周りと同じことと発信しても、自分では「いいこと言いたったわ!」と満足感を得れるかもしれませんが、大事な相手側には全くとどいていなかったりするんです。

その証拠ってワケじゃないんですが、実際に昨日のテレビCMを全て覚えているか?というと、そんなことありませんよね?なんなら、3つも覚えてないかもしれません。

ですが、周りとは違った訴求をするCMだったら、ふと目がいってしまうというものです。(auの三太郎とか、世田谷育ちのグルコサミンとか)

なので、「他とは違う訴求はできないか?」という目線でメッセージをつくる。

そうすることで、反応が取れるチラシや広告が作れるようになりますよ!

あ、そうそう。もう1つ驚いたことがあります。

さっきのQくんなんですが、番組の中で結構な数で「おちんちんダンス」って言ってたんですね。

「もう、子供向けだししゃ〜ないか」と思って見てたんですが、Qくんの声を担当いているのがバッサーこと、本田翼さんだったんですw

つまり、教育番組の関係者たちが、本田翼さんに「おちんちん」を強制的に連呼させたというワケだったんですよ。

なかなか攻めてますよねw(と、思うのはぼくだけ??)

あと、その驚きの影響なのか、チッチの声がガッツ石松さんであることにも反応してしまいました。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。