Q:次の条件下で大木を切るとしたら?
目の前の大木を切り倒す。あなたならまず何をしますか?
条件として、使える道具は斧のみ。切るのは自分一人だけ。時間は6時間とします。
さて、どうしましょうか。
このような状況下で元アメリカ合衆国大統領であるエイブラハム・リンカーンは次のような言葉を残しました。
「もし、木を切り倒すのに6時間与えられたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう。」
ここに込められた意味は、もうお分かりだと思いますが、『準備に時間をかけよう』というものです。
なんの準備もせずにモノゴトにとりくむよりも、時間を費やしてでも十分に準備をしてからモノゴトに取り組んだ方が、結果として早く成果をつかむことができる、、、そんな意味合いがこめられてます。
多くの人たちは、よりよい成果を出すために知識を追い求めます。そして、その知識といのは、さっき話したところでいう『準備』に当てはまることも、十分理解されています。
ですが、得たい成果に対して、正しい準備・前段取りをしているのか?というと、疑問符がついてしまうんですよね。
特に正しい準備ができてないようにみえるのが『経営』の分野です。
たしかにぼくが専門として扱ってるから余計にそう見えるのかもしれません。ですが、その偏見を度外視しても準備をしていない人が多いように感じます。
特によく見かけるのは、「なんか儲かりそうだから始めた」といった類のものです。
テレビや雑誌で大々的に、かつ「これぞビジネスの基本姿勢だ!」と言わんばかりの勢いで『ビジネスチャンス』という言葉が使われていますよね。
ぼくの個人的な意見なんですが、おそらくそのような言葉が世の中に蔓延しているから「儲かりそうだから」とか「得意だから」といった理由で事業を始める風潮ができてしまってるんだと思います。
たしかに商品・サービスのスキルは重要です。ですが、その商品やサービスがいいかどうかなんてのは実際に触れてみるまではわからないものですよね。
しかも、多くの商品は世の中にすでに溢れかえっていますし、わざわざ自分の商品を選んでもらう理由もありません。逆に、いくら斬新で世の中にないようなものでも、斬新すぎて人々から理解を得てもらえないということも珍しくありません。
なのでどれだけスキルに自信がある人であっても、独立から5年以内に5割の事業は販売不振で廃業しちゃってるんです。(詳しく知りたい方は中小企業白書をお調べいただければと、、)
じゃあ、そうならないためにビジネスの準備として何をすればいいのか?というと、「人を動かす方法を知る」になると、ぼくは思うんですね。
つまり、「脳科学」と「心理学」を学んでおこうってこと。
とかいうと、「脳科学とか心理学から人を動かすことを学ぶってなんか非道理的だな」という言葉をいただくことがあります。
ですが、ハッキリ言うんですが、その言葉が出るうちは全く脳科学と心理学について理解していません。完全に自分の世界の常識だけで語ってしまっています。
当然、どのような人生を歩みたいのか?というのは人それぞれの自由です。ですが、信念やホコリをもってビジネスを運営するのであれば、「心理学」と「脳科学」からは目を外してはならないと主張します。
田辺輝恭
ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。