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花嫁とウルトラソウル

昨日、地元の中心地を歩いていた時の話です。

結婚式場の前を通りかかったんですが、ガヤガヤと賑やかだったんで目を向けてみると50人くらいの人が式場の外に集まっていました。

すると、司会者の人が「みなさまこちらに集まってください〜!」と誘導を始めたんですね。

かなりテキパキされてたし、声も流暢だったのでおそらくプロの方なんでしょう。ものの10秒くらいで花嫁花婿、その正面に女性参列者という形を作りました。

「何をするんだろ?」と思いながら見ていると、「では、ブーケをキャッチしてくださいね〜!」という声が耳に入ってきました。

と、同時に、、、

「ゆぅめぇじゃない〜あれもこれも〜♪そのてぇ〜でドアを開けましょ〜お〜♪」

B’zのウルトラソウルが流れてきました。

少々困惑しながら続きを見てたんですが、ウルトラソウルはおかまいなしに街中に爆音でとどろき続けます。

そして、、、

「しゅ〜く〜ふくが欲しいのなら〜悲し〜みを知り、ひと〜り〜で泣〜きましょお〜♪そして〜か〜がや〜く・・・」

「ウルトラソゥ!」

「ハァイ!!」(ブーケトスをする)





だっっっっっせぇ!!


てか、歌詞のチョイスよ!
いや、花嫁さん。本当にそれでよかったんか?!

まぁ確かに、いいわるいを決めるのは本人たちです。

ただの通りすがりのおっさんが評価をくだすなど、断じてあってはなりません。本人たちが幸せなら、それが正解なんです。

でもぼくが感じた「ダサい」の部分。これは、商売の場面でもよくあることなんですね。

例えば、「うわ、このデザインはないわ〜」という商品を見てしまった時とかが近いかもしれません。

なので、機能とか価格面に優れていても、デザインが影響して売れずに終わってしまったということは、よくあることなんです。

ですが、この問題は回避することができるんですね。

やり方としてはたくさんあるんですが、「エピソードを語る」と「弱点を白状する」というのが効果を発揮しやすいです。

エピソードを語るというのは、そのデザインになった経緯を語るということです。

人は理由があれば、完全にとはいえませんが、ある程度の納得をしてしまう生き物です。

例えば、「お茶を買ってきてくれ」とだけ言われても、ほとんどの人は「え〜なんで?」となります。(一部のつくす系の方は除いて)

ですが、「今、子供のグズりがハンパなくて目を離せんけぇ、どうしても買ってきてもらいたいんよ〜」などと、お茶を買ってきてもらいたい理由を話されたら、ちょっとは考える余地が生まれると思うんです。

また、弱点を告白するというのは、そのデザインが悪いことをあらかじめ認めるということです。

「確かに、このデザインはスタイリッシュで優れているとは言えません。デザインを求めるなら、別のメーカーの方がかっこいいでしょう。ですが、このデザインになったのも理由があるんです。」

と語れば、

「おお、デザインが悪いことはわかってるんだな。てことは、何も考えずに売ってるわけじゃあないんだな。」

と、理解をいただくこともできるようになります。

なので、先ほどのウルトラソウル。

ぼく以外にも「えぇ、、」と思った人がいたかどうかはわかりませんが、少なくともぼくの感情が”ダサい⇒やるじゃん!”となるには、エピソードを語ったり弱点を白状してしまえばいいんです。

「今からブーケトスをするんですが、どうしてもウルトラソウルの歌に合わせて投げたいんです。なんでかって言うと、ぼくたちはB’zのファンだからです。しかも初めての会話のきっかけになったのはウルトラソウルだったんです。」

「確かに、街中に爆音でウルトラソウルが流れるとちょっと恥ずかしい気持ちになるかもしれません。ですが、今日はおかまいなしに楽しんでいただければ嬉しいです。」

ちょっとこれは、言い回しが堅苦しいですが、こんな感じで前もって話してもらえると、ぼくのような偏屈者でも「おぉ、いいね!」となりやすいです。

確かに、ここまで言っても「いや、おかしいだろ」と疑問を抱く方もおられるかもしれませんが、そういった人たちはただのひねくれ者なんで、無視してしまってOKです。

エピソードを語ると弱点を告白する。

何か主張がしたいけど人々が疑問を抱いている場面で、これらは効果を発揮しますよ♪

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。