タナベケイ

東京の西で整骨院をひらいています。身体のバランスを整え患者さんとともに患者さんの正しい…

タナベケイ

東京の西で整骨院をひらいています。身体のバランスを整え患者さんとともに患者さんの正しい姿勢、健康な身体を作っていくお手伝いをしています。日々身体に携わる目線からのスポーツコラムです。 http://sin-gen.jp/

最近の記事

マラソン大迫傑選手|上半身の不自然さ

12/2(日)第71回福岡国際マラソンが行われ、大迫傑選手が見事2時間7分19秒日本歴代5位のタイムで3位入賞しました。大迫傑選手おめでとうございます! 今日は大迫傑選手について書かせていただきます。 走りの映像を見ましたが、伸びのある力強い走りしているように見えました。 骨盤がしっかり立ち、軸のぶれが少ない。 軸ぶれが少ない分、体幹の左右の動きが滑らかとなり、リズムがとりやすく、テンポが上げやすくなる。その為今回の成績に結びついたのだと思います。 がしかし... 上半

    • 石川遼選手のスランプを切る!

      最近の国内大会でのスランプとても気になります。 今回は石川遼選手のカラダバランス整復師から見た改善点を書かせていただきます。 1.歩き方 石川選手の歩き方は、実に堂々として清々しい歩き方をしています。しかし私はこの歩き方にもスランプの原因が出ていると見ます。 それは、上半身、特に肩周りの力が入りすぎています。下半身にしっかりと体重が乗っていません。これではボールがあっちこっちに散らばっても何らおかしくありません。 移動の時にもう少し歩幅を狭くして歩くと良いでしょう。 そうす

      • 中村奨成選手のバッターの素質

        中村奨成選手、広島東洋カープ入団おめでとうございます。 走攻守揃っている中村選手。これからとても楽しみな選手の一人です。 中村選手はこれからのトレーニング次第で、いかようにもなる選手に思えます。 現在の打撃は、完全に瞬発力を利用した体の使い方が特徴です。例えて言うならネコ科の動物が獲物を獲る時の背骨の使い方をしています。 今の体では、中距離バッターを目指した方が良いと思います。 なぜなら今回の甲子園でのホームランの打ったフォームは、スイングが大きすぎて動線がスムーズでは

        • 清宮幸太郎選手のバッティングの考察

          清宮幸太郎選手と中村奨成選手共に今年のドラフトを湧かせた二人について書かせていただきます。 今回は、清宮幸太郎選手についてです。 清宮選手は誰でもわかるホームラン(ボールを遠くに飛ばせる)をたくさん打てる打ち方をしています。 1.背筋力を活かした軸回転。 これはバレエやフィギアスケートの回転と基本的には同じです。体を回転させるときは背骨に軸を持っていくと回し易くなります。その為回転力が増し体に力が入りやすく、ボールが当たれば飛ぶ、もしくは鋭くなるのです。 2.鞭の使い方

        マラソン大迫傑選手|上半身の不自然さ

          斎藤佑樹投手が復活する為に何が必要か?

          「斎藤佑樹投手」なかなか苦しいシーズンが続いています。 是非復活して欲しいという思いから、カラダバランス整復師から見た、「1軍ローテーション復活する為に何が必要か?」を書きたいと思います。 斎藤投手が復活する為には、1〜4の順番を守らなくてはいけません。今回は、その順番に沿って書いていきます。 《1.体のバランスを調整する事。》 投球フォームを見ていると、左の腰が悪いのです。ここを調整しなくては、なめらかな動きが生まれません(これは施術が必要です)。その為股関節が硬く

          斎藤佑樹投手が復活する為に何が必要か?

          高梨沙羅選手の飛行姿勢

          今シーズンの高梨沙羅選手、イマイチ大会で活躍出来ていません。 私なりに何故か?考えてみました。今回のキーワードは「股関節」です。 高梨沙羅選手マスコミに出ているところをみると、かなり真面目にトレーニングを積んでいるのだろうと思います。そのトレーニングが仇となっているのではないでしょうか? ジャンプの飛行姿勢時、股関節が伸びていません。そしてそこが伸びていないから、自然と頭が落ちてしまいます。その為体が飛距離の伸びが出る良い姿勢にならず、高梨選手の良さが出せず、失速につな

          高梨沙羅選手の飛行姿勢

          松坂大輔投手

          松坂大輔投手、今シーズンは体重を落とし、早めの調整をしていますね。体が小さくなった分投げ方は、前より良くなっています。 ただ今後の人生を考えれば、今のままでは「引退」した方が良いのではないでしょうか...と個人的には思ってしまいます。 投げ方を見ると、右肩の可動域が悪い(痛み?怖さ?手術の後遺症?)ため、体の力がバラバラ(投球動作により力をボールに乗せる)になっています。 下半身は確かに去年よりは使えていますが、ちゃんと体が回ってはいないので、左膝と左股関節を故障する心

          松坂大輔投手

          R.フェデラー選手の柔らかい動き

          全豪オープン4回戦 錦織圭vsR.フェデラー(スイス)[2017.1.22] 錦織選手貢献しましたが、敗退してしまいました。非常に残念です。 そこで今回は、勝者R.フェデラー選手について書こうと思います。 左膝半月板を手術してからの復帰戦で、あの柔らかい動きはさすが天才‼としか言いようがありません。 今回の錦織選手の負けの原因は、本人も言っていますが、集中力の低下だと思います。これは試合内容を見ていれば、1プレーの力の配分がフェデラーよりも多かったとわかります。

          R.フェデラー選手の柔らかい動き

          錦織圭選手の骨盤の角度

          全豪オープンが始まりました。 錦織圭vsA.クズネツォフ(ロシア)[2017.1.17] だいぶ苦戦しましたが、1回戦突破おめでとうございます! 去年より体が少し小さくなり、力での勝負をしなくしている事が、良いと思います。 それでは何故今回、苦戦してしまっていたか?私なりに映像を見て、感じた事を書かせていただきます。 最初、脚の動きが少し鈍く感じたのですが、よく見ているとサーブのリターンの時の構え方! 骨盤の角度が定まっていませんでした。 骨盤の角度がきれいな時は、

          錦織圭選手の骨盤の角度

          ダルビッシュ有投手の肘

          世界に通用する投手の一人、ダルビッシュ有投手。しかし所々で怪我をしています。何故でしょうか? 私なりに考えてみました。 彼の良さから書かせていただきます。筋力が強く体が大きい為、一見上半身だけで投げているような錯覚がおきますが、下半身が物凄く強いからあの投球フォームが出来るのです。 体の動きは、ゆったりと軸に溜めを作り(体重を乗せ)、体重移動を自然の重力と慣性にまかせて、ボールを離す瞬間まで力を使わず、その時が来た瞬間だけ力を入れる、といった投げ方をしています。体の動きが

          ダルビッシュ有投手の肘

          萩野公介選手の集中力

          リオデジャネイロオリンピック競泳、400m個人メドレー金メダリスト萩野公介選手の凄いところを私なりに書きたいと思います。 まず萩野選手の凄いところは、「目」です。 いきなり何だと思う方もいるとは思いますが、彼が泳ぎ終わってからのインタビューは、ほぼ視点をずらさずに淡々と話しています。これは、泳ぎ終わったにもかかわらず、集中力が続いている。言葉を変えれば、泳いでいるときだけではなく、常日頃から"体"に集中しているように思います。 そして集中力が高い分、泳ぎも素晴らしいと思い

          萩野公介選手の集中力

          C・ロナウドの間合い

          12/18サッカーのクラブ世界一を決める「クラブW杯 鹿島×レアル」がありましたが、皆さんご覧になったでしょうか? その中でもハットトリックを決めたC・ロナウド選手の体について書いて見たいと思います。 C・ロナウド選手の持ち味は、なんと言っても「体の強さ」またそれがあるからこそ出来る、瞬発力の速さと強さだと思います。 まずは体の方では、いつも背骨を含めて「軸」を完全に意識したトレーニングが出来ていると考えられます。それゆえプレー中にほとんど軸がぶれていません。それを見る

          C・ロナウドの間合い