萩野公介選手の集中力

リオデジャネイロオリンピック競泳、400m個人メドレー金メダリスト萩野公介選手の凄いところを私なりに書きたいと思います。

まず萩野選手の凄いところは、「目」です。
いきなり何だと思う方もいるとは思いますが、彼が泳ぎ終わってからのインタビューは、ほぼ視点をずらさずに淡々と話しています。これは、泳ぎ終わったにもかかわらず、集中力が続いている。言葉を変えれば、泳いでいるときだけではなく、常日頃から"体"に集中しているように思います。

そして集中力が高い分、泳ぎも素晴らしいと思います。それは、とにかく「省エネ」。動きに無駄がありません。
体が水に浮いた時のストリームライン。そのストリームラインだからこそ出来る、体幹を利用した腕の動きや指先の動き、そしてそれを上手に使い、効率的に体を水の上に滑らせながら進ませ、さらにキックでバランスを取りながら、しなやかに上下動させて推進力をサポートしています。

こういった体の使い方をフィギュアスケートの羽生結弦選手やスキージャンプの高梨沙羅選手もしています。
この3人に共通しているのは、凄まじい集中力。その集中力によって競技中(試合中)にどこの筋肉、関節をどう動かせば効率的に力が加わるかを把握しながら、冷静に競技をしています。そうでないと、この高いパフォーマンスは出来ません。

前年に肘を骨折していながらオリンピックで金メダルを取れたのは、このような強い力を持っていたからではないでしょうか?

この3人は、別格です。今後もスポーツを楽しくしてくれて、色々な学びを我々に教えてくれるのは間違いないと思います。それがとても楽しみです。

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