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「"何もしない"をする」 プーさんの哲学

初めましての方ははじめまして。青と申します。

今日は、のんびりと私の好きな言葉について書こうと思います。

私の好きなプーのことば

"doing nothing often leads to the very best something."


これは映画「プーと大人になった僕」の劇中でのセリフです。
https://www.youtube.com/watch?v=bkWQ2I8hH1s(動画の0:31あたり)


意味は、
『「何もしない」をすることは、いつも最高の何かにつながる』です。


......ん?皆さん、どこか違和感を感じますか?

では、ご説明いたしましょう。

「何もしないことをする」とは?


一般的には、「doing nothing = 何もしていない」となります。
これは、don't do anythingと同義です。

しかし、プーのセリフにおける全ての日本語訳では
「doing nothing = 何もしないことをする」となっており、
ここではdon't do anythingと同じ意味にはなりません。


それは、プーが非常にポジティブであると同時に、
常に何かをしようと考えているわけではないからです。

何もしていない事を否定的に捉えない考え方は、

People say nothing is impossible, but I do nothing everyday.

という台詞からもうかがえます。(上の動画の0:08あたり)

これは、一般的には"nothing is impossible" = 不可能な物事は無い(何でも可能である)と捉えられる言葉を、プーが "nothing" is impossible = 「何もしないこと」は不可能だ と解釈する場面で、プーらしさがよく出ていて可愛いです(笑)


「何かをする」のに必死



「うわ〜...今日何にもしてないわ...」と嘆く人は多いと思いますが、

「今日は何もしなかったぞ〜」と気にも留めない人はどれほどいるでしょうか。


何もしないことを推奨しているわけではありません。
もちろん、生きていく上でやらなければいけない事項は存在します。


ただ、特にしなければならない仕事が無い時でも、
何もしない事自体を悲観してしまう人も多いのではないでしょうか。


実際、私にもそのような瞬間は多々あります。

どこかで、
「生産性のある」何かをしなければいけない』と考えてしまっている時です。


そういう時があるのは仕方がないと認める一方で、
ただそれに囚われて死んでいくのは嫌だとも思いますし、僕個人としては
"何をしない事を楽しめる"ほど心に余裕のある状態が理想だと思っています。


ですので、私はこの言葉を見るたびに自身の心の状態を内省して前向きになることができますし、余裕が無くて焦っている時、あえて何もしないことで不思議と心にゆとりを持って落ち着くことができます。


このことばが教えてくれる遊び心や、このことば自体を忘れてしまうようなことがあれば、私は私でなくなってしまうと思います。

それほどにはこのことばを大事にしていますし、何度も救われてきました。

たった一度の人生、楽しんだ者勝ちです。


終わりに

このことばに対する考え方は人それぞれだと思いますが、
何かしらのメッセージを受け取られるのではないでしょうか。


皆さんに対して、このことばは何と語りかけていますか?

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