自分がされて嫌なことは他人にしてはいけませんは真実なのか
小さなころによく言われたセリフ。
「自分がされて嫌なことは他人にしてはいけません」
これは本当なのだろうかと思い始めたのは大学生になってからだ。
親元を離れてから、
少し離れた視点から向き合うことができるようになった。
もちろん、やられて嫌なことは人それぞれだよね
っていうことは百も承知だ。
OOは私はされてもいいことだから
あの子にもOOをしてもいい
っていうのは違うよね、という話だ。
私がここから書きたいことはその逆だ。
自分がしてほしくないことは
相手のしてほしいことかもしれないということだ。
私は写真を撮られることが苦手だ。
一般的な女の子みたいにかわいい表情ができるわけではないっていうだけの理由じゃない。
子供の頃の家族写真を撮るときにいつも目をつむってしまって、
何回も何回も撮り直しをさせられていた。
しかも、写真での自分はなんだか、すごく醜く感じた。
けど、恋人とデートをしていた時に彼から言われた。
「僕の写真ってとってくれないの?」って。
私の中でかなり大きな衝撃だった。
写真を撮ってほしいと思っていたんだ、って、、、
分からなかった。
ただ、彼は自分との記録を残したくないの?自分のことってほんとに好き?
こういう意味で言ってきたのだと思う。
私は、彼のしてほしいことができていないことに反省すると同時に、
こんなことを思った。
相手のしてほしいことは、自分にはわからないのだ。
そして、自分のしてほしいことは、相手にはわからないのだ。
だから、言葉があるのだな。
そう再認識させられた瞬間だった。
そして、
「ごめんね、分からなかった。言ってくれてありがとう」
そういって、私は彼の写真を撮った。
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