急ぎすぎよ

歴史上にその名を残す人々の最盛期はだいたい三十代から四十代。
ファストフードに代表される近頃の文化はヒーローにもファストを求めている。
考えてみてくれ。
十代が人生のクライマックスな世の中を。
生きるのが嫌にならないかい?

人間五十年と昔の人が詩にしたように、五十年の終わり頃に輝くように、それまでは爪を研ぎ、知恵を蓄えておくものさ。

過去を振り返り、世界がシフトチェンジしたとき、それを成したのは当時優勢な社会ではなく、ときに蛮族と揶揄された側であった。ローマはムスリムに破れ、中華帝国は騎馬民族に征服された。

翻って日本はせまい箱庭の中で切磋琢磨してきた。箱庭ゆえの優位性があった。外界とへだった世界では独自の思想を養い得た。だが、インターネットによる情報の侵略により箱庭は世界と繋がってしまった。隣国に脅かされることに慣れていないため、日本は世界から見て蛮族、東夷でしかない。

チャンスである。
未来は明るいのだ。
立てよ、日本人。。。

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