見出し画像

一生使えるスキルを身につけたい! どん底からはい上がった軌跡

こんにちは、夏木ユカです。

「なにか新しいスキルを身につけたい」と考えているけれど、何がいいのか、どうやって始めていいのかわからないと思ったことはありませんか。

少し前の私もそうでした。家事や仕事をこなすと、大半の時間が過ぎ、自分のための時間なんてありませんでした。しかし今の時代、自宅で受けられるオンライン講座があります。講座によっては繰り返し視聴できるものもあるでしょう。

この記事は、なんの目標もスキルもなかったわたしが、とある講座と出会って、電子書籍で1位を獲得し夢をもつまでの軌跡を綴っています。


好きな場所で好きな時に好きな仕事をしたい

ガタンゴトン、ガタンゴトン。

毎日こうやって電車の中で揺られている。通勤のためだ。座れず1時間近く立ちっぱなし。

「はぁ」と声には出さないまでもため息をつく。まるで作業をこなしているかのような日々。朝起きて、仕事して、娘の保育園の迎えに行って、寝る。漠然とした空虚感のようなものがあった。

娘を出産し、約2年間の育児休職後、短時間勤務で復職した。人間関係、仕事内容は変わっていない。休職前と職場環境がほとんど変わっていないことはありがたい。ストレスなく職場へ溶け込み、休職前と同じように働かせてもらっている。

ただひとつ変わったことと言えば、わたしの1日の「本番」は仕事が終わってからはじまるのだ。

勤務時間が終わったと同時に電車に飛び乗る。あらかじめ車内で考えていたメニューで夕飯づくり。その後は洗濯物の取り込みが待っている。

「お迎えに行かなくちゃ」

ふーっと休憩する間もなく保育園へ。迎えに行くと娘は嬉しそうにわたしの方に近づいてきて「ママー。抱っこー」と甘える。かわいいと思いつつも、朝から娘と会うまでノンストップのわたし。かわいいわが子を心からかわいいと思えないわたしがいた。

「自宅でできる仕事がしたいなぁ。通勤の時間がなくなるし、家事は仕事の合間にパパッとできそうだし」

復職したのは2020年4月。コロナで緊急事態宣言が出されている最中。多くの企業は国の方針に従い、働き方をテレワークへ切り替えはじめていた。わたしは仕事上、出社しなければならなかった。コロナで働き方が変わる世の中を見て「わたしも家でできる仕事がしたい」と強く思うようになったのだ。

仕事に対するモチベーションはというと、正直なところ休職前よりも下がっていた。出産前は社内では難易度が高い資格を取得し、与えられたことを忠実にこなす業務というよりも、突発的に起きた事象に対して柔軟に処理することが求められる仕事だった。ストレスがかかるとはいえ、同僚と協力しながら行う作業をわたしはそれなりに楽しんでた。

しかし今はどうか。「やりきった感」がある。10年ほど続けている仕事だから。今の部署では目標となるものがなく、刺激がなくなってきたと感じる。

「新しいことをはじめたい!!どうせイチからやるなら一生使えるスキルがいいなぁ。おまけに家でできて」

ぼんやりとそう考えるようになった。1日や2日の短絡的な考えではない。慌ただしく過ごす日々の中でその想いはだんだん強くなってきたのである。時を同じくして第2子の産前産後休暇に入った。

ライカレとの出会い

「マーケティングを学んでみたい」

うっすらそう考えていたわたしは、Youtubeで「マーケティング」と検索。ヒットしたのは、林修氏と森岡毅氏の対談で、USJをV字回復させた時の詳しい内容を森岡氏が語っていた。話の中で森岡氏は「クリスマスシーズンのキャッチフレーズを変えたら、来場者数が急増した」と。わたしはそこで「コピーライティング」という広告や宣伝のための文章技術があることを知った。

「コピーライティング。文章の力で人の心が動かせるのか。面白そう」

「コピーライティング」と検索。まよまよ先生のYoutubeと出会った。「ストアカで人気講師?  コピーライティングを基礎から学べる講座があるのか」

「ストアカ」とはストリートアカデミーの略。約4万2千件の講座から「1回から」「数千円で」気軽に学べる、日本最大級の学びのマーケットである。

ストアカにアクセスしてみると、単発講座「WEBコピーライター:第2の収入源を作る方法」が1000円と手頃なお値段。しかもレビューは1800件を超えるも評価は5つ星。お試し程度ならと受けてみることにした。

内容は、コピーライターの仕事内容や実績ゼロからイチを生み出す方法、文章の書き方と幅広く要点がギュっと絞られていた。この方法を素直に実践し続けたら、未経験でもライターのスキルを身につけられるのではないか。ライターなら家で仕事できるしいいじゃーんと悪いことはないような気がした。まよまよ先生の豊富な知識と前向きな人柄にも魅力を感じていた。

こうして本講座であるライティングカレッジ(以下:ライカレ)とともにする3か月間が始まった。

書けず落ち込んでは学びの楽しさにハマる

記念すべき第1回目の講座。内容は「強み」と「Twitterの運用ノウハウ」について。自分自身の強みを見つけ出すのは就職の時以来かも。考えても考えてもピーンとくるものがない。人よりも自分の方が詳しいジャンル......賃貸併用住宅のオーナーぐらいかな。迷いはあったがそれを強みとしてTwitterを開始した。

SNSは見る専門だったわたし。発信なんて数回しかしたことがない。たった140文字のツイートをするのにも30分かかった。

「140文字の文章もスラスラ書けないのか」文章力のなさに落ち込んだ。

ライカレは講座が進むにつれ内容が難しくなる。しかし同時に学ぶ楽しさもある。マーケティングに必須となる3C分析やコンセプトメイキングの方法など。どれも興味がある分野だからか、意識しなくとも講義を集中して聞いていた。まよまよ先生は、受講生が理解しやすいよう「執筆することは料理をするようなもの」とたとえを用いたり、ライカレ先輩方の例を出したりして教えてくれた。

楽しいのはコレだけではない。ともに受講している仲間である同期の存在が大きい。受講中のチャットのやりとり、Twitterのリプ。実際に顔を合わせたことはないけれど、同じ目標を持つ仲間、だんだんと絆が深くなっていくことを感じているのはきっとわたしだけではないはずだ。

ライターには必須とも言える文章の書き方を細かく教えてくれた。

まずはブレインダンプで頭の中に浮かんでいる言葉を紙に書き出してみる。次に文章を書く上で必要な情報を徹底的にリサーチしマインドマップを使って整理する。その後は文章の型にはめてみる。執筆をする時はポモドーロテクニックで効率的に。最後は編集。

すべて初めてやること。なにをやるにしても「時間がかかるー」と四苦八苦しながら進めていった。と同時にできることが増えて嬉しかった。

まよまよ先生の講座でスゴいところは、文章の書き方のノウハウだけでなく、メンタル面も鍛えてくれること。

たとえば「失敗速度を上げる」。これはつまり「早く失敗して次に活かす方がいい。迷わずやってみな」ということだ。わたしはこの言葉を聞いてから、やってみようと思ったときのハードルが下がった。今までは「うーん。どうしようか」と考えてしまうことも、あまりためらいなくできるようになった。

他には「なりたい未来を予想する&紙に書き出す」。実践すると、思っていた以上にやりたいことがでてきた。「1年後にはこれができたらいいなぁ、3年後は5年後は......と」。なりたい未来を認識することで人生の目標ができるのだ。

このように、まよまよ先生の講座を受けるとポジティブになる。少しへこむことがあっても、立ち直りが早くなった。そしていつのまにか前へ進んでいる。

最大の課題は時間を作ることだった

ライカレに入ってなにが1番困ったかって。それは、時間を作ること。講座を聞く時間や課題に取り組む時間。本講座の6回は夫に子どもを見てもらって受けていた。どうしてもLIVEで受講したかったから。講座中はZoomの画面をONにし独特な緊張感が味わえた。それにチャット上でのまよまよ先生や同期とのやりとりが楽しかった。回を重ねるごとに内容が重くなる課題は朝活で進めていた。

「時間って作ろうと思えば作れるんだな。やる気次第だ」

毎日できることが増えて、その感覚が楽しくて早起きが苦にならなかった。

第4回目の講座。とうとう山場がきた。なんと2万文字の執筆。学んできた執筆ノウハウを2万文字にぶち込む。今までの講義内容を復習し、教えてもらった文章テクニックをマネしながら必死に取り組んだ。

「提出期限までに終わらない」

まるで追い打ちをかけるように、こういう時に限って子どもたちが風邪をひく。焦りから余裕がなくなり、家事がテキトーになった。子どもたちや夫に冷たくあたってしまうこともあった。やりたい気持ちはあるのにどうしても時間がとれない。その葛藤がつらかった。

「子育てしながらやりたいことを続けるのは無理なんだ」なにかがプツンと切れた。急にやる気がなくなった。なにもやらない日が数日間続いた。

ライカレの先輩や同期と話す座談会があった。自由参加。出席するか悩んだ。

「こんな気持ちのまま参加してもなぁ」

気が乗らなかったが、同時に「同じ境遇の人と会話すると変わることがあるかもしれない」という思いもあり参加してみた。

「わたしのときなんて、2万文字を提出できた人は2、3人だったよ」
ライカレの先輩はこう言った。

「えー!!!!!そうなんですか!?」

 驚いたと同時に沈んでいた気持ちがすーっとラクになるのがわかった。「そうか。みんな大変なんだ。むしろ期限内に提出できる方がスゴいのか」期限内に提出できた同期は、たった5人ほどだった。翌日から執筆を再開。提出期限には間に合わなかったものの提出した。

「言葉の力で自由に」

まよまよ先生は、講座の最後をこの言葉で締めくくった。あっという間の3か月間だった。学んだことは数知れず。文章力を磨いたり出版ノウハウを身に着けたりという技術面。壁にぶちあたりながらもやり遂げる精神力を養った。

「講座は終わったけれど、ゴールは電子書籍の出版だ」わたしはライカレを受けていた時と変わらない生活を続けた。

なにもスキルがなかったわたしが電子書籍で1位をとる

電子書籍の骨格となる2万文字の執筆を仕上げたのに満足していたが、実はそれからも多くのタスクが残っていた。校正後の手直し、表紙、図解、特典、e-pub化、宣伝が待ち受けていたのだ。講座で「ふんふん」と聞いていたが、実際やるとなると何ひとつとっても時間がかかる。講座を見返したり、それでも分からない部分はインターネットで調べたり。ライカレの先輩や同期に聞いたりもした。マインドマップに週ごとにやることを書き出してひとつずつクリアしていった。

大変だと感じるけれどまったく苦じゃない。「ゴールに向かって挑戦するってこんなに楽しいんだ」「子どもたちよ、もっと寝ててくれー」こう感じる生活が続いた。

ライカレが終わって1ヶ月ちょっと。ついに出版。「ふー」 達成感と同時に脱力感があった。本を購入してくださった皆さまと家族の協力のおかげで著書はAmazonランキング7部門1位、ベストセラーを獲得できた。1位なんて人生で初めて。泣けた。

「自分だけの力じゃない。ありがとう」出版に関わったすべての人に感謝しかなかった。

もらった【種】から【花】を咲かせたい

「ライターとして好きな場所で好きな時に仕事ができるようになりたい」人生の新しい目標ができた。

すると不思議なことに、子どもたちとの触れ合いの時間がかけがえのないものだと感じるようになったのだ。ライカレを受講する前は、仕事に行き詰まり子どもと向き合う余裕がなかった。しかし今は「ライターとして自分の時間を持つこと」「家族との時間を過ごすこと」このバランスができあがり、ゆとりが生まれたのだろう。

ライカレを受講して悔いはない、というか感謝しかない。受講を決断したあの時の自分をほめてやりたいとも思う。仕事もプライベートもボロボロだったわたしに、まよまよ先生はライターの技術、知恵、精神力などたくさんの「種」を与えてくれた。今はやっと芽が出たくらいかな。いつか自分が理想とする生活を過ごせるよう、今日もコツコツ進めていく。

                               おわり



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?