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自分の実力に見合ってないプロジェクトに挑戦する

You never change your life until you step out of your comfort zone.
コンフォートゾーンの外に行かなければ、何も変わらない。

Roy T. Bennett, The Light in the Heart

こんにちは。デザイナーの木村(@avocadoneko)です🥑🐈‍⬛

突然ですが、あなたは自分の実力に見合っていないと感じながらも、その仕事に臨んだ経験はありますか?

私も以前、短期間のプロジェクトですが、そのような経験をしました。この記事では、その挑戦の過程で経験した葛藤や学び、そして自己成長について共有したいと思います。


✊ プロジェクトの概要

私はとあるプロジェクトで、Webサイトのメインビジュアルとして掲載するモーショングラフィックの作成を担当しました。
結果的にはスケジュール通りに進めることができ、無事にローンチすることができました。

しかし、仕事でのモーショングラフィック制作は私にとって初めての挑戦であり、その上納期が短かったこのプロジェクトは、計画的に進めることが不可欠でした。

👁️👁️ 未知への挑戦と眠れない夜

プロジェクトへの参加が決まったその日の夜、不安すぎてわずか2時間しか眠ることができませんでした。短い睡眠時間の中で見た夢では、「え!?この量のアニメーションを全部私が作るの!?」と叫びながら、何度も何度もイラストの枚数を数えていました(苦笑)

この時点でのアニメーション制作ツールのAfter Effectsのスキルレベルはというと、操作方法を覚える以前に、ファイルの開き方から学び直すという状態でした。制作歴は1年前に自主制作で1日だけAfter Effectsを触っていたくらいです…それほど初歩的な段階からスタートしたので、笑い事ではありません 😱😱😱

ここからはゼロからスタートした私がどのようにプロジェクトに取り組み、進めていったのかを紹介します。

🔥 プレッシャーを活用する

プロジェクトを成功に導くためには、自分自身の最大限のパフォーマンスを引き出す必要があります。そのため、自分自身にプレッシャーを与える状況を作り出すことにしました。

自分だけがタスクを完遂できるという意識を持つ
その時期はアニメーション制作を担当できる他のメンバーがいなかったため、プロジェクトを進めるのは自分だけだという意識を強く持つことにしました。

納期の明確な設定をする
完成した作品を提示する日付をディレクターと約束し、それを目指すことにしました。

ただし、長期間にわたって過度なプレッシャーを自分自身にかけ続けることは避けるべきです。
私自身、プレッシャーが高まりすぎたプロジェクトの初期段階では、十分な睡眠を取ることができず、プロジェクト開始から2週間後には高熱で一日中寝込む事態に陥りました🤢

🔥 まずは少し作ってみる

プロジェクトの初期段階では、全体像を掴むことは難しいものです。そこで私は、まずは少しだけ作業を進めてみることにしました。これにより、時間の見積もりを立てたり、チームと共有して反応を伺うことができました

時間の見積もりを立てる

難易度が中程度の2枚のイラストを選び、それらを作る時間を計って作業時間を見積もりました。これは、1枚あたりの平均作業時間を知るためでした。
この実践的な見積もり方法により、より正確な時間見積もりが可能となり、最初に設定したスケジュール通りに作業を進めることができました。

少し作ったものをチームで共有して反応を伺う

今回求められているレベルを知るには、ミーティングだけでは不十分でした。そこで、実際に作成したアニメーションを見せ、反応を見ることにしました。

🔥 タスクに取り組む順番を決める

どのシーンから取り組むかも成功要因のひとつでした。

本格的に取り掛かる前に動かす予定のイラスト全体をじっくりと眺め、取り組む順の番号を振りました。

繰り返しの表現を最初に

今回作成したアニメーションのシーンの中には船が波に乗ってるシーンが何度か出てきました。また、シーンの切り替わり(トランジション)も全体を通して同じ表現にしたかったので何度も使う動きでした。
なので、この繰り返しの表現が入るシーンから作成するようにしました。

このように繰り返しの表現に初期段階での合意をとることで、後の段階で大きな修正が必要になるリスクを減らすことができました。また、一度作成した要素は再利用できるので、その後の作業がスムーズに進行しました。

難しそうな部分を後回しに

繰り返しの他に、時間がかかりそうなシーンもいくつかピックアップしました。
難易度の高いシーンの見積もりは困難です。最終段階で余裕を持って取り組むために、これらを後回しにしました。

また、より簡単なシーンから始めることで、必要なスキルやツールに慣れる時間を確保できます。これにより、難易度の高いシーンに取り組む際には、より高い技術力と理解を持って挑むことができました。

さらに、初期段階で難易度の高いシーンに挑むと、困難によりモチベーションが下がる可能性がありました。一方、簡単なシーンから始めることで、成功体験を積み重ねることができ、モチベーションを維持することができました。

🔥 毎日の進捗共有

本格的に作業が始まってからは、自発的にSlackチャンネルに進捗状況や確認事項を投稿することを心がけました。これは以下の3つを目的としていました。

  1. プロジェクトメンバーが私の進捗について心配することがないようにするため

  2. 自分自身が進捗を確認し、自信を持つため

  3. 確認事項を即座に解決できるような雰囲気を作り出すため

実際の進捗確認の様子

🔥 毎日のフィードバック

チャンネルに進捗を投稿するとチームのフィードバックのコメントやリアクションスタンプを頂けました(圧倒的感謝✨)

このフィードバックが私のモチベーションを高め、結果的にプロジェクトのクオリティを向上させる重要な要素となりました。

投稿に対して、具体的なフィードバックもしてくださりました!

全体的にプロジェクトは以下のようなフローを意識して進めていました。

🔥 変更できない遊びの予定を入れる

変更不可能な予定を設けることで、プロジェクトに対するモチベーションを維持していました。具体的には、モーショングラフィックの作成が終了する直後に旅行の予定が入っていました。航空券もすでに手配していました。

頑張った甲斐もあり、旅先で訪れた湖はこれまでにない美しさでした・・・

このような予定があることで、良い意味でのプレッシャーを感じることができました。また、「この作業が終われば楽しい旅行が待っている」という思いが、モチベーションを高める大きな要素となりました。

🔥 Slackの分報チャンネルで共有してみる

最後の方はスケジュールに少し余裕ができたため、自分の力でこれ以上改善できないと感じた段階で、Slackの分報チャンネル(roomチャンネル)を通じてフィードバックと感想を求めることにしました。これは以下の目的を達成するためでした。

  • 客観的な視点で公平で偏りのない意見を提供してもらい、自分の視野にない問題点や改善点を発見する

  • 作成過程を知らない人々からのフィードバックなので、最終的なユーザーがどのように作品を受け取るかの洞察を得る

  • 自分の能力を社内で知ってもらうことで、次の仕事に繋げる機会を作る

✅ まとめ

前述した通り、これまでに書いたやり方で、スケジュール通りに進めることができ、無事にローンチすることができました。最終的には、クライアントから「大好評」という高い評価をいただけました 🙌

さらにこの後、より小さなものですが、別のプロジェクトでAfter Effectsを使ったショート動画の作成に携わることもできました 🙌 🙌

今回はアニメーションのプロジェクトを例にとって紹介しましたが、これらの経験はどんなプロジェクトにも当てはまると考えています。
私はこの記事が、新たな仕事に挑戦する勇気を与え、コンフォートゾーンを離れる一歩を踏み出すきっかけになればと願っています🌠


木村 夏歩 / Natsuho Kimura
デザイナー
2020年より在籍。
業務ではWebサイトやスマートフォン専用Webアプリのデザインなど担当。デザイナーの先輩方の背中を見ながら日々奮闘中。
好きなものはアボカドと猫。

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