創業3年で100人の壁に挑む組織づくりのチャレンジと実態
こんにちは!株式会社令和トラベル取締役CHROの田村(@tamuchi20)です。
全社を上げてプロダクトローンチ後2周年を記念したNEWT 2nd ANNIVERSARY CALENDARのトップバッターとして、noteを書きました!あたたかくお読みいただけると幸いです!このあと、4月26日までプロダクトについてや、事業について、新しい仲間からの入社エントリーなど様々な投稿がございますので、ぜひご覧ください!
令和トラベルは、海外旅行業界のDXを通して、あたらしい旅行をデザインすることを目指して2021年4月に創業し、海外旅行予約アプリNEWT(ニュート)を運営しています。おトクなツアーをたくさん掲載していますので、海外旅行を検討していらっしゃる方はぜひご活用ください!
昨年も同様のタイミングでnoteを書いたのですが、そこから1年での組織づくりでの学びを書いていきます。ご興味を持っていただいた方は、1年前のnoteと比較して見ていただけると幸いです!(前回と似た構成でまとめています。)
数字で振り返る令和トラベルの組織
1年間で総メンバー数(フルタイム+インターン)が、80名と1年間でさらなる拡大をしてきました。2年目の上半期から取得している組織サーベイのeNPSスコアを見ても回答者全体で1年前から、高いスコアで維持できています。
また、入社決定者の応募経路を整理すると、以下の通りとなっています。1年前と比較すると、ビズリーチさん、YOUTRUSTさん、紹介会社さんの割合があがり、幅広いチャネルから入社決定が出るようになってきています。
3年目の80人規模の組織の現在地
サーベイでのコメント、日々のコミュニケーション、メンバーとの1on1などを通して感じている組織の実態は以下のようにまとめられると思います。
<Good>
・会社の事業が成長しており、カスタマーへの価値提供を実感できている
・経営戦略、事業戦略に対しての納得度は高い
・ミッション・ビジョン・バリューへの共感がある
・尊敬できるメンバーに囲まれて仕事ができている
<more>
・事業成長/やりたいことに対して、リソースが足りていない
・人数も増えてきていて、他組織のメンバーなど見えなくなってきているところもある
・戦略の全体像は理解できるが、より自分たちの業務との接続イメージを強く持ちたい
ありがたいことに、多くのカスタマーの方にサービスを使っていただいており、下の図のように会社・事業の成長速度は高まっていますが、組織の充足度がそこに追いついていない状況になっていると感じています。
この1年間での取り組み(継続していること含む)
ミッション・ビジョン・バリュー浸透のための合宿・研修
2023年4月にバリューを刷新し、そのバリューの解釈を全員で近づけていくということを目的に、研修を実施しました。それぞれのバリューの持つ意味はどういうことなのか?などをチームに分かれて議論し、バリューについての理解を深め合うことができました。その研修の中で、多くのチームから「愛」という言葉が出てきており、そういうものを大切にする人たちがあつまる環境になっていたということが再認識でき、大きな気づきを得ました。
上記の流れから、なぜこの学びに至ったのかの説明をうまく文章にできないのですが、個人的な一番の学びは、組織というものは狙って設計しきれるわけではない。有機的なもので、一人ひとりのメンバーがどう行動し、どう発言していくのか?などによって、動いていくものなのである。ということです。とても「あたりまえ」に感じるかもしれませんが、"HR"や"組織づくり"をやっていると、「思う方向に組織を動かしたい」と考えたくなりますが、直接的に動かすことはとても困難で、方向性やOBラインを指し示すことしか究極的にはできないと感じています。だからこそ、仲間探し(採用)での譲れないポイントを明確化したり、日々のコミュニケーションで大切にしたいことを伝え、一人ひとりのメンバーが有機的に関わりあえる環境を作ることが大切なのだと改めて痛感しました。
さらに、昨年10月には全社合宿(NEWT SUMMIT)を開催し、全社での研修を行いました。この合宿では、ミッション・ビジョンの意味と未来・現在の事業の接続を行うような内容で実施しました。日々の業務では、目の前のカスタマーに向けた対応や、機能開発などタスクが多くなる中で、その先にどんな未来を作ろうとしているのか?ということを考えていくという内容です。
社内でミッショントライアングルとよんでいる経営の背骨になるものがありますが、あらためて日常業務から少し離れて、ミッションやビジョンについて考えることは、普段自分たちがなんのために仕事をしているのか?ということにもつながってくるので、とても大切な時間であることを再認識することができました。
全社表彰、月次表彰の実施
カルチャーの浸透の重要な取り組みの一つとして、Value発揮や高い成果を出した方の表彰を行っています。メンバーの皆さんからの推薦、組織長やボードでの議論を経て、表彰者を確定させています。Valueが高いレベルで発揮されている具体例を共有し合うことで、Valueの意味や解釈を揃えることにつながると信じて実施しています。境界線を可能な限り作らないという思想の下、表彰の対象も必ずしもフルタイムメンバーだけでなく、インターンメンバーやPPさん(※PPさん:業務委託で関わっていただく方。プロパートナーの略)も含むようにしています。
そして、表彰者を選定する際のポイントもまとめ、組織の形式知化にすることに取り組んでいます。
ミッションシート、評価シート、人材開発会議
この1年で取り組んでいるミッション遂行や人材開発に関する取り組みも記載しておきます。
一人ひとりが、高い目標に向かいチャレンジしながら、会社としても各メンバーの業務の支援、能力開発の支援ができるようにしていきたいと考えています。その取り組みの一環として、ミッションを設定し、月次でのフィードバックサイクルを回すようにしています。加えて、全メンバー分の人材開発会議を年2回実施するということを行っています。
ステキな仲間に集まってもらえているからこそ、その一人ひとりの成果を最大化し、その仲間が能力開発できるようにこれからも取り組んでいきたいと考えています。
採用加速、リファラルへの還元制度開始
1年で総メンバーが1.5倍程度に拡大してきました。組織の拡大にあたり、これまでのリファラル採用や自社HP経由での採用がメインだったところに加えて、積極的な採用メディアの活用も行ってきました。採用活動は、採用したい組織が本気になって取り組まなければ、成果に繋がらないという思想の下、各現場チームメンバーとHRが協働しながら、採用に向けたアクションを取り続けました。結果として、総アクション量(スカウトやカジュアル面談のボリューム)が格段に増え、採用の加速にも繋がりました。自分たちのチームは自分たちで作るのだ。という考えはとても強くなっていると感じています。
そして、その採用を加速するためのリファラル支援として、リファラル入社の場合、入社者と紹介者ともに自社プロダクトで利用できるNEWTポイントを付与するという制度を導入しました。実際にプロダクトを使っていただきたいという想いと、採用推進してくれたメンバーに還元したいという考えからスタートし、すでに何組も付与対象が出ている状況です。
採用加速に関してだけでも、試行錯誤したことやポイントになることについて学んだことはたくさん書けますが、ここでは長くなってしまうので、シンプルに表現すると「徹底的にアクションを取り続けること」「一人ひとりの候補者のみなさまと丁寧にコミュニケーションすること」「自分たちのチームは自分たちで作るのだという空気を作ること」が改めてとても重要なことだと学ばせていただきました。
ミドルマネジメント向け研修
組織の人数が増えてくるにあたって、ミドルマネジメントの果たす役割の大きさも大きくなってきます。全社戦略の浸透、戦略を実行する中で結果にこだわること、一人ひとりのメンバーが最大限のアウトプットを出せること、チームとしての成果を出していくことなど重要なポイントは多岐に渡ってきます。
スタートアップのマネージャーはプレイングマネージャーとなることが多く、大企業と比べてロールモデルや参考になるマネージャー像が少なくなるという特性はあるので、マネジメントのエッセンスを共有し、マネージャー自身の成長支援を行うということを大切にしてきました。
まだまだできていないことが多いですが、マネージャーが一人でマネジメントに苦労するのではなく、組織としてマネジメント力が高まる状態をこれからも作れるような取り組みをしていきたいと考えています。
まとめ
ここまで、現時点での令和トラベルの組織状況や組織づくりのために行ってきたいくつかの取り組みに関して記載してきました。
いわゆる組織の100人の壁と呼ばれるものが少なくとも人数としては目前に迫ってきているのだと感じています。今期はさらに仲間探し(採用)を加速し、より大きなチームでさらに大きな目標に向かってチャレンジしていく期になると計画しています。
100人の壁に向かって、
・組織カルチャーの浸透をどう実現するのか?
・一人ひとりの能力発揮・能力開発とどう向き合うか?
・採用成功のためにどのような環境を作っていくのか?
ということがとても重要だと感じています。
そして、HRとして取り組めることは、ありたい姿をデザインし、ガイドラインを作り、形式知化し、各チーム・各個人が前向きに全力で取り組める状態を作る。自分たちだけで思い描いた組織は作れない。メンバー一人ひとりの有機的な繋がりによってのみ、組織が組織となっていくということだと捉える機会となりました。これからも、様々な取り組みにチャレンジしていきたいと考えていますので、多くの方に暖かく見守っていただけると幸いです。
そして、今回のnoteが組織づくりについて少しでも参考になれば幸いですし、令和トラベルに対して興味を持っていただく機会となっていれば、非常に嬉しいです!
JAFCOさんにインタビューいただいた動画でも意識して取り組んできたことなどについてまとめていただいているので、ご興味ある方がこちらもご覧ください。
さいごに
このnoteに書かせていただいた取り組みができたのは、全メンバーの前向きな姿勢があり、運用・実行に取り組んでくれたコーポレートのメンバーや高いOwnershipを持った全社メンバーがあってこそなので、そのような環境で組織づくりに取り組めていることは非常にありがたい状況だと感じています。
創業からまだ3年しか経っていないですが、今回記載させていただいたような組織で、さらなる進化のためのチャレンジを行っております!一緒にチャレンジすると面白そうだと令和トラベルに興味を持っていただけた方がいらっしゃれば、心からご応募をお待ちしています!
令和トラベルでは、全ポジション、全力で仲間探しをしていますので、少しでもご興味を持っていただけた方は、ぜひ採用ページからご連絡ください。まずは、気軽にお話を聞いていただけるミートアップも開催しています。メンバー全員で温かくお迎えいたしますので、ぜひご検討ください!
「応募はまだ早いけど、ちょっと質問がある」「今回のnoteに関して質問がある」という方は、twitterDMからご連絡ください!
明日、DAY2のNEWT 2nd ANNIVERSARY CALENDARは、CCOの大木が『史上最高の夏休みをデザインする』というテーマで、仕事と子育てを両立しながらのかけがえのない夏休みの思い出づくりについてご紹介しています。お楽しみに!
『NEWT 2nd ANNIVERSARY CALENDAR』については↓こちら↓から。
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