#1-1 WebライターにSEOの勉強って必要?必要な理由を挙げてみた
「WebライターするならSEOの知識は必要だよ」という話を聞いたことのある人も多いと思います。
が、「本当にライターにSEOの知識って必要?」「SEOの勉強をしようと思ってもなんだか掴みどころがなくてわかったようなわからないような…」と思っている人もまた、多いのではないのでしょうか?
その気持ち、めっちゃわかります。でも、Webライターをしてきて思うのはやっぱりライターにもSEOの知識は必要ってことです。
この話について、「WebライターにもSEO知識が必要な理由」「SEOの学び方」に分けて書いていきます。
正確にはSEOとWebマーケティングの知識…という感じになるのですが、ここではまとめてSEOと呼ぶことにしますね。
ありがちな誤解|編集者さんにさえSEO知識があれば問題ない?
SEOというのは、簡単に言えば「Webページを検索エンジン(GoogleとかYahoo!とか)に評価してもらい、検索上位に表示されるようにする取り組み」のことです。
検索上位に表示されるためにはさまざまな角度からのアプローチが必要になるのですが、コンテンツ制作側でポイントとなるのは「Webページの内容」です。
ユーザーが求める内容がわかりやすくまとめられているか、信頼できる内容で独自の価値提供ができていて、なおかつ情報を網羅的にカバーできているかなどなど…。
でも記事の内容や方向性って、だいたい編集者さんが考えてくれますよね?
案件にもよると思うのですが編集者さん側で構成を考えて、「ここの見出しではこんな内容を書いてください」という指示、場合によっては「このサイト・資料を参照してください」という指示まで出してくれる。
ライターはそれに従って文章を書くだけ。
だからSEOの知識がある編集者さんの指示通りに文章が書けさえすれば、別にSEOの知識がなくてもいいんじゃない?
そう思うかもしれません。
あと、実際に案件探ししてみるとわかるんですが、別にSEO知識を求められない案件もありますよね。
もちろん必須条件として「SEOライティングの経験」「SEO知識」が挙げられている案件もあります。
でも、別にSEO知識がなくても案件の獲得自体は可能なんです。
だから「いや~、SEO知らなくてもなんだかんだ仕事できてるわ」って人もいるとは思うんですが、個人的にはやっぱりライターとして仕事をしていくにはSEO知識は必要だと思うんですよね。
ライターにもSEO知識が必要な理由
これは今までこの仕事をしてきた私の肌感覚の話にはなるんですが、ライターにもSEO知識が必要だと感じるのは次のような点からです。
構成の意図がわかる
競合との差別化、読者満足度アップを図れる
SEOのトレンドの変化はライターも無視できない
どういうこと?なぜこれらが重要なの?と思うかもしれません。これらの点について、書いていきます。
構成の意図が分かる
さっきも触れたように、Webライターの仕事って編集者さんが作った構成に沿って書くことが多いんです。
自分で構成を作るわけではないので、どうしてもときどき構成の意図がわかりにくいときがあるんですね。
なんだろうな、数学のマークテストで証明の穴埋めが出て「私が思いついたの別の証明方法だから、そっちの証明方法の穴埋め出されてもやりにくいんだよな~~…」みたいな経験ありませんか?
なんかそれに似た感覚になることが正直あります。
でもそれって別に編集者さんが悪いわけでは全然なくて、SEO対策を踏まえた結果、理由があってそうなっていることが多いんです。
でもSEOの知識がないと、「意図はわかんないけどとりあえず構成どおりに書く」みたいになっちゃいます。
そしたら「はいこの見出し埋めました、ドン!」「次の見出しも埋めました、ドン!」みたいな、1個1個の見出しが独立した感じになって1記事としてのまとまりが感じられなくなることがあります。
せっかく編集者さんがいろんなことを考慮して作った構成なのに、それが活きない記事になってしまうんですよね。
あと、ライターが「何でこんな構成なんだろ」って思う場合、多分読者も同じことを思うんですよ。
でも読者にそう思わせるわけにはいかないじゃないですか。
だから違和感がないように自然な流れで話を進める必要があるんですが、そのためにはまずライターが構成の意図を理解し、構成に納得してなきゃいけないですよね。
ちなみに、構成の意図を理解しないままでも自然な流れになるように文章書くことはできるんじゃない?と思う人もいるかもしれません。
たしかにそれはそうなんですが、そうなると編集者さんが考えてたSEO対策をガン無視する結果になりかねません。
だから、ライターとして良い記事を作るには単に文章力があるとかその分野に関する知識があるとかだけでは不十分で、SEO知識もあったほうが良いなと思うわけです。
競合との差別化、読者満足度アップを図れる
SEOの流行りというか傾向って常に同じではないので今後変わるかもなのですが、少なくとも今って「網羅性のある記事がいいよ」っていうのが基本なんですね。
上位の記事の内容をもれなく盛り込みましょう、という。でもこれだと、どの記事も同じような感じになっちゃうんですよ。
もちろん分野にもよるとは思うんですけど、何か知りたいことがあって検索したのにどの記事も同じようなことしか書いてなくてなんだかな~って思ったこと、ありませんか?それです。
でも今の流れ的に、これってまあある程度仕方がないと思います。
そうなってくるとですよ。
みんなが網羅性を意識した記事を出してる中に食い込んで上位に入るには、そして読者に「この記事はほかより役立つな」と思ってもらってコンバージョン(お問い合わせとか会員登録とか)につなげるには、ライターが書く本文の中身が大事になるわけです。
が、ただほかより詳しく書けば良いというわけではなくて、「正しい方向に」詳しく書かなきゃいけません。
じゃあ「正しい方向」って?と考えたときに必要になってくるのがSEO知識です。
検索エンジンは今どういう記事を評価しているのか、ペルソナはどんな人で、その人に刺さるような解説の深さ・方向性はどのようなものなのかなどを踏まえて真に読者に役立つ記事に仕上げる必要があります。
SEOの知識がなかったら、構成に従って普通に書くだけになってほかと同じような記事になってしまう、あるいは差別化を意識したはいいけれどなんかSEO的に方向性が違う記事になってしまう、なんてことになりかねません。
多くの場合、クライアントさんも記事を上位に出したいって思ってるので、やっぱりこれじゃまずいんですよね。
SEOのトレンドの変化はライターも無視できない
さて、上では「今は網羅性が重視されている」と言いましたが、これってもう結構前から言われてることなので随分やり尽くされた感があります。
だからなのかちょっと前からは網羅性も保ちつつ独自の価値提供も大事だよなんて言われてもいて。
私は仕事によっては構成から作ることもあるんですが、たしかにちょっと前からは若干アクロバティックな構成にしたほうが順位上がりやすいなと感じていたりします。
「みんな同じことを同じように書いてても仕方ないじゃん!この話、この角度から切り込んだほうが読者に刺さらない?」みたいな感じで構成作ってます。笑
こんな感じでSEOのトレンドってどんどん変わっていくんですね。
それに合わせて編集者さんから渡される構成の特徴も変化していくと思うんですが、ライターがSEOをわかっていないと、その変化についていけません。
編集者さんやクライアントさんが「SEOの最新のトレンドを先取りした構成にしてみた!これで勝負かけてみましょう!」みたいな気持ちで構成作っても、ライターが「これは新しいパターンですね!よし、やってやりましょう!」みたいなテンションで応えられないと上手くいかないわけです。
まとめ
ライターの仕事って渡された構成案を言われたとおりに埋めるだけみたいに見えるんですけど、言われたとおりに(編集者さんの意図通りに)埋める「だけ」ですら、SEO知識がないと厳しいかなと考えています。
もちろん分野と執筆に求められるレベルとかによってもそのあたりは違ってくると思うんですが、良い記事を楽しく、そして独りよがりにならず(ココ重要!)書くにはSEO知識はあったほうが良いなと思います。
次回は、じゃあSEOってどうやって勉強するの?ってところを書いていく予定です!
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