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映画『タイピスト』からみる女性

こんにちは、たんぽぽです!今回のゆるアウトプットは、仏映画『タイピスト』です。

①ざっくりあらすじ:田舎育ちの女の子が、世界最速のタイピストになっていくおはなし。

②ざっくりアウトプット:当時の女性の社会進出についてのリアルと理想


働く女性への憧れ

この映画は1958年-1959年フランスを舞台にした物語。女性の幸せは結婚一択!という考えがまだまだ主流だったようです。一方で作中では、主人公のローズ含め多くの女性が、社会的に独立した女性に憧れを抱いているような場面が描かれていました。例えば、タイピスト選手権の場面では、多くの女性ファンがタイピストたちに黄色い声をあげて、応援していました。専業主婦が女性の最大の幸せ、という考え方がある一方で、女性にとっての憧れの的は、タイピストのように社会進出した女性に移っていたみたいですね。


女性のワークライフバランス

「私は女性の憧れだって。女性は難しいわね。」これは主人公のローズが、タイピストとして有名になっていく一方で、私生活に支障が出始めた時のセリフです。最終的に本作では、主人公がキャリアも私生活も夢をかなえるという、ハッピーエンドでしたが、現実はそう簡単にはいきません。いつの時代も女性は、仕事か私生活かを選択しなくてはいけない瞬間が多い。ですが、その女性の苦悩がだんだんと減ってきたのは、本作の主人公のような力強い女性たちの存在があってこそだと感じました。


ラストシーンにこめられた想い

主人公のローズがタイピスト世界大会に優勝し、恋仲の男性と並び、観客の歓声を浴びるシーンで、この映画は終わります。このシーンで印象的だったのは、ローズが男性の一歩前にで出るような配置になっていたこと。主人公はローズですから、一見当たり前のようにも思いますが、2ショットの際に女性が男性より前に来るということは、特に日本ではかなり珍しい構図です。最近だと、小泉進次郎さんと滝川クリスタルさんの結婚会見(インタビュー)で、どの場面でもクリスタルさんが一歩後ろにいて、その徹底ぶりに驚きました。そんな中で、このラストシーン!意図的かは分かりませんが、このラストシーンに女性の社会進出への願いと希望のようなものを感じました。


そもそも『タイピスト』はみるつもりはなくて、オススメされて、サムネが可愛いからみてみるか~みたいなノリだったので、こんなにアウトプットすることがあるとは思いませんでした(笑) 主人公のファッションやフランス語がどことなくお洒落なので、ご自宅でヨーロッパ気分を味わうにはもってこいです!固い作品では全くないので、色んな視点から楽しんでいただける作品ではないでしょうか。皆さんもぜひ見てみてください。

では、たんぽぽでした~

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