同時多発的『がんばろう』の謎
医療系の研究施設で働いている。場所がら震災の被害は甚大であった。普段の生活は消えたのである。あれから2ヶ月足らず。以前の生活に戻りつつあるが、爪痕はそこらに溢れている。普通に海の写真を撮りたくて、早朝に出かけたが、未だに通行止めで近づけなかった。
震災の爪痕は破壊の痕跡だけではない。心が病んでしまった人もいた。職場でもオーナー側で1人が休職することとなった。本社でも鬱で1人が退職するという話を聞いた。幾度とお世話になった総務部の空課長である。地震のあとに僕へ励ましのメールを