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ダイターン3完走

先日「無敵鋼人ダイターン3」を完走した。
結論からいうと面白かった。
序盤は昭和的なコミカルなロボットアニメだなと思いながら見てた(もちろん序盤もそれなりに面白い)。
正直このノリで40話見るのはキツイなと思っていながら見ていたら1クールの後半で主人公「波嵐万丈」の壮絶な過去が明らかになってからこのアニメに一気に引き込まれた。
この辺りからシリアスな回とコミカルな回がいい感じに入り乱れる様になって最後まで楽しんで見ることが出来た。
回が進むごとによって肉親への憎しみとメガノイドへの憎しみが波嵐万丈を突き動かしているということが分かってきて、徐々に主人公のバックボーンが明らかになっていくという構成も好き。
やっぱりこのアニメを語るのに際して最終回は外せないだろう。
序盤から実はコロスがドン・ザウサーの命令と称して勝手にメガノイドを操っているのではないかと思っていたので、その予想が当たった時にはちょっと嬉しかった。
そして、最終回なのに様々な謎が湧き上がってくる脚本もとても良かった。
あとは、メガノイドのボス「ドン・ザウサー」とダイターン3の最終決戦の作画は物凄かった。
最近はダイターン3の様な劇画調のタッチの作画のアニメをあまり見ないなと思った。
最終決戦が終わった後の「僕は嫌だ」という意味深なセリフ。
波嵐万丈は果たして何が嫌だったのだろうか?
最後これまで戦ってきた仲間が余韻も無くさっぱりと屋敷を去っていくのもとても良かった。
様々な謎を残しておきながら不完全燃焼感を出さずに綺麗にまとまっている最終回も珍しんじゃないかと思った。
作り手が楽しんで作っていることがよく分かるとても面白いアニメだった。
正直作画は厳しいところが多いけど、そこはご愛嬌として見ていくのがいいのかも。
富野監督もこんなに明るい作風のアニメ作れたんだと見終わった後感じた。
黒富野と白富野が丁度いいバランスでブレンドされていてとても見やすい。
もし誰かに「富野作品興味あるんだけど、どれから見たらいいか分からない」という人がいたら私はこの作品を勧める。

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