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ヴァーチャルと!文学を愉しむ

ここのところ毎週通っているウラトラが新しい拠点になりました。
ウラトラなので表があって、そのオモテのFM言ノ葉「赤トラ黒トラ」は先週の100回をもって卒業されたので、今後はこちらのウラトラが表になるんですかね。

というわけで、配信場所もFM言ノ葉のスタジオ(言ノ葉堂二号店)から新拠点の我楽多本部へと移動となりました。
これまでと違うのは一階がカフェになっているので、そこでくつろぎながら配信を聞いてもいいし、二階のスタジオで配信している姿を見ながらでもいいって感じですね。(実はFM言の葉の時も下にカフェあったんだけどね)

で、二階の奥にちょっとした書斎がありました。書斎と言おうよりは本棚に近いかな〜
そこに並んでいる本が・・・明治から昭和までのレトロな文学作品がたくさん〜

だいぶ昔だけど、読んだこともあるのもあったりして、ちょっと面白かったのですが、その中で私の目を引いたのが、夢野久作のドグラマグラ。

ずっと忘れていたんですよね、この作品。
読む前にちょっと覚悟がいる本ですが、まさかこの本にVRChatの中で再開するとは思ってもいませんでした。

本の紹介ってネタバレになるので、こういうところで書くことって結構難しいのですが・・・


奥に見えるのが📚本棚~

まずは、夢野久作さんご存知ですか?
明治生まれで確か大正から昭和初期にたくさん不思議な物語を描かれている方です。一種ファンタジーとも言えるしホラーとも言える。この時代って私の中のイメージだと、戦争へ向かっていくイメージもあってなんとなく暗い感じ。そのイメージとこの方のイメージってどことなく被ってしまっています。

乱暴な紹介するとね軍人やって、お坊さんやって小説家になった方といえばいいかな。

どの職業も今の時代から考えると結構特殊ですよね。だから精神的な作品が多くて・・・だから読む前にちょっと覚悟がいるかなって思ってる。

ちょっとだけ

…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。

 私がウスウスと眼を覚ました時、こうした蜜蜂みつばちの唸うなるような音は、まだ、その弾力の深い余韻を、私の耳の穴の中にハッキリと引き残していた。

 それをジッと聞いているうちに……今は真夜中だな……と直覚した。そうしてどこか近くでボンボン時計が鳴っているんだな……と思い思い、又もウトウトしているうちに、その蜜蜂のうなりのような余韻は、いつとなく次々に消え薄れて行って、そこいら中がヒッソリと静まり返ってしまった。

ドグラ・マグラ(夢野久作)

「なんだこれ」って感じですよね。
lこのなんだこれっていう状態に読者は延々とお付き合いしていくことになります。この「なんだこれ」を知りたくて・・・指はページを捲り続けていくんですね。

ここから先は読んでのお楽しみなので、土曜日のウラトラの時に読みにきても(えっ?ラヂヲ配信聞かないのってなっちゃうけど、ラヂヲの時しか我楽多本部入れないぽい)いいし、先日の配信でも話していましたが青空文庫っていうのがあるんですねぇ〜

もちろん、フィジカルで楽しみたいなら図書館で現物の本を借りるのもいいですよ〜(本屋さんに駆け込んだりAmazonで買ってもOK)

そうそ、図書館で現物を借りる楽しみもあって、こちらはたまにものすごい古い本に出会えることがあるんですよ。あまりにも古すぎると文体が違いすぎて読めなかったりするんですけどね、茶色い本にはちょっとロマンを感じたりします。

ちなみに、たもんはちょっと特殊な学科の文学部出身なので学生時代は、明治や大正、昭和初期の本をよく読んでいました。
文語体が主体で今と表現方法が異なるので、最初は全く読めないんですよ。
漢字もやや多めだし、言い回しも独特。

でも読んでいるうちにだんだんと慣れてくるから不思議です。

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