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組織は人だ

楽天で働いていた時に、上司からよく言われていたことがある。


「一人辞めたぐらいで組織は何も変わらないし、むしろ人件費が安くなって良いことだ」


僕は、この考えには100%反対だ。


もう少し、正確に書こう。
確かに、誰でもできるような仕事をしている人が一人いなくなっても、別のところから補充すれば、オペレーションという意味では何も変わらない。しかしながら、そういう人であっても、組織の中でムードメーカーになっていたり、その人の笑顔が職場を明るく照らしていることもある。


そして、仕事におけるキーパーソンがどこの組織にもいる。
この人がいなくなったら、事業成長ができなくなるという人だ。このキーパーソンがいなくなると、組織は一気に崩壊に向かう。
そういう場面を幾度となく見てきた。


しかし、僕は「組織に無駄な人はいない」などという綺麗事をいうつもりはない。組織には害にしかならない人がいる。組織を崩壊に向かわせるような人だ。


2:6:2の法則というのがある。
組織全体の2割の人が圧倒的な成果を出す。6割の人はそれなりに働き、それなりの成果を出す。残り2割は会社にしがみついているだけで成果も出していない人だ。
だが、僕の感覚としては、0.5:8.5:1くらいかと思っている。


そして、この成果を出している0.5割の人がいなくなると、組織は一気に脆くなる。


いずれにしても、会社としては、成果を出している0.5割と、成果はそこそこだが、組織には必要な8.5割を大事にすることだ。
そして、害となる1割の人の処遇は考えないといけない。この人たちによって、成果を出す0.5割の人が成果を出せなくなるだけでなく、組織が崩壊することがあるのだ。


やはり、採用の大切さを痛感させられる。

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