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バレンタインデーの宿題

 娘はいつも寝る前に、音読の宿題の為に、教科書と音読リストを持って私の元にやって来る。
 何日にどのページを読むか決まっていて、それは毎日続く。読む方も大変だけど、正直聴く方もそれなりに大変で、短い時はこちらもホッとする。

 バレンタインデーの今日、娘はリストだけを持って、ふらっと現れ
「ハッピーバレンタイン
  ハッピーバレンタイン
  ハッピーバレンタイン」
と、3回唱えた。
ど、どうした?戸惑う私。

無言で差し出されたリストを見ると
“ハッピーバレンタイン♪3回”と書いてある。

粋だ。な、なんとも粋だ。
バレンタインデーにハッピーバレンタインと唱えるなんて、なんて粋な宿題なんだ!

誰が考えたんだ?担任の先生か?
全クラス今日はハッピーバレンタインを唱えているのか?うちの子のクラスだけか?だとしたら、うちの子の担任、ナイス!

と、ムダにテンションが上がる。こういう遊び心は大好きだ。実にくだらなくて良い!一日の終わりに心が和む。

 親子揃ってバレンタインデーだった事を忘れていた、バレンタインデーから一番遠い場所に居た私たちに、バレンタインデーが来たような気がした。

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