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旅行業法で守られていない外国人の「旅行」の考え方とそこから見える商機とは



旅行業法

旅行業や旅行業約款ってご存知ですか?
※業界の方は海外ではどうなの?からお読みください。

旅行会社設立には国に定められた必要な資格があり、
サービスの提供内容により異なります。大きく分けて、
一種(海外ならびに国内の募集型企画&手配旅行)
二種(国内の募集型企画&手配旅行)
三種(国内の受注型企画旅行、海外の手配旅行)

誰でも知っている大手旅行会社は一種
持っており、お馴染みのパッケージツアー(募集型企画旅行)
作って販売することができます。

https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/sangyou/ryokogyoho.html

旅行業約款

旅行業約款はパンフレットの後ろに
小さな文字で書かれています。
旅行業者が旅行契約に対して定める、
契約の内容に関する事項や注意事項を
まとめた書類のことです。

つまり、旅行業法は、旅行業者の
業務運営のルールを定めた法律であり、
約款は、旅行業者が顧客に提示する、
旅行の際の契約事項を明示する
書類といえます。

日本における旅行の歴史

日本の旅行は歴史が古く、
庶民の旅のはじまりは、江戸時代のお伊勢参り
日本旅行は1905年に創業しています。
海外旅行の始まりは海外渡航自由化である
1964年4月1日のこと。
80年代に渡航者数が大きく伸びはじめ、
旅行業界が大きく拡大しました。

現在は、海外旅行国内旅行団体旅行レジャー
出張手配の業務渡航、方面やスキーなどの専門旅行社など
多岐に渡り国内で登録されている旅行会社は約7,000社になります。

旅行者が増加につれ悪徳業者も・・・

旅行者は増える一方、法律が整備されていない
せいでサービスに偏りが生まれクレームが
増えていきます。結果旅行業法が成立します。

ホテルのオーバーブックをしたら

通常ホテルはキャンセルを見込み、キャパの120%
くらいまで予約を受けています。想定よりキャンセルされないと、
オーバーブックになります。
その場合はホテル側が差額を払いランクの高い
ホテルに変えよう
と提案しますがそれは旅行業法上、許されません
ランクが上がっても旅行代金の当初の案内と異なるため
返金の対象となります。

また元々スケジュールに入っていた旅程も
こなせなければ返金対象になります。
とにかく販売時に記載されている内容と
異なる場合は
返金の対象となります。

海外ではどうなの??

日本人の皆様はこれが当然だと思っていますが、
オンラインで予約した海外のホテルや
オプショナルツアー
は残念ながら、
これらの法律は適用されないこともあります。
キャンセルポリシーなど必ずご確認をお願いします。

私は海外でオプショナルツアーを購入して
参加
したことがありますが
食事はひどかった。丸テーブルに10人座って、
大皿料理が3皿とご飯。全然足りない。
キャベツの炒め物と具のないスープ。
バスもひどかった。古く軋んでボロボロ。
運転手はめちゃくちゃスピードは出すし、
冷房ガンガン。冷房ついているだけマシですね。
ありがとうございます。
ホテルは相部屋を希望したところ、
見知らぬ男性と二人部屋を手配されていました。
追加代金を払ってもう一部屋を確保しました。
相手の男性はそのままの部屋を利用。
何だか騙されたような嫌な気分。

事前に確認しなかった私が悪いんですけどね。
とにかく信用ならない、疑ってしまいます。

そのため、法律で整備されてない国の人が
旅行会社を使わず自分たちで手配する気持ちも
よくわかります

満足できないレベル、またはサービス内容が保障されてないなら
自分で行ったほうがいいですよね。

法律で守られている私達日本人

日本の旅行会社が提供するサービスは
一定レベル以上
ありますし、何せ法律で
守られており安心です。

ホテルは各社で定められた基準に基づいて
カテゴリー分けされ、レストランも衛生面、味、環境など厳密で定期的なチェックが入っています。ガイドさんの教育や、バスのメンテンナス
保険加入などあらゆる所でコストがかかっています。

ここにビジネスチャンスがある

旅行業法によって、守られている日本人と
そうではない外国人はそもそも「旅行」に
対する「感覚」が違う
のも当たり前だと
思いませんか?
旅行というとみんなでバスに乗って、
決まった日程をこなしてるんでしょう
と思っていませんか?

彼らの多くは個人で予約や手配をしています。
パッケージツアーじゃなくて、何でも自分達で
やらなければならない訪日客って大変だな〜って感じますし、ここに商機があると思います。

ファーストコンタクトポイントになる
到着時の空港周辺
での観光案内所や
サービス提供はより充実させるべきですし、
空港の簡易仮眠所や充電しやすい環境作りが
必要でしょう。

またタビナカに分類される街中でのオプショナルツアー販売や実施、
ホテルのコンシェルジュのサービス拡大と充実などやれる事は
たくさんあると思います。
特に地域と連携してそこに繋いでいく重要なファクターになる事に
気付かなければなりません。
そのためには繋いだ後のメリットも必要です。
いわゆるKB(キックバック)ですね。

またコンビニが訪日の重要なライフライン
なっていますので、ここを起点に
まだまだ何か出来そうです。
幸いな事に最近のコンビニスタッフは外国人で
あることも多く、彼らの更なる活躍が
期待できるでしょう。

旅行形態の割合からマーケットのボリュームを
計算すれば、十分に利益は出るでしょう。

最後に

日本人のようにパンパンにスケジュールは
詰まっていません。
今日予定がない訪日客をどうやって取り込むか?が皆様の腕の見せどころとなります♪

今日はこの辺で、See you next time!


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