見出し画像

「ひきこもり」→「無敵の人」→「立てこもり」の流れは仕方ない?


年々増え続けているひきこもり。

また立てこもりや殺害事件件数は昭和に比べ減っているものの無差別殺人事件は未だ起こり、安倍元首相殺害事件や岸田首相襲撃事件、先日の長野立てこもり事件など、近年大きく話題になっている事件が沢山ある事も事実である。

事件が起こるとニュースでは一様に犯人の犯行動機だけではなく、生い立ち、職業などが明らかにされ学生時代の卒アル写真を晒され、人相からして怪しげだと言う決まり文句を垂れ流す。

これは犯人を擁護するための弁明ではなく卒アルの人相が犯行動機に繋がっているのか、模倣犯を防ぐ根本的な解決になるのかという疑問点を述べている

また安倍元総理銃撃事件は記憶に新しいが、簡単にホームセンターで作れる銃の自作方法や爆発物の作り方をわかりやすく、しかも図にして全国民に教えてしまうメディアの意図は疑問である。
まるで模倣犯を増やしニュースを作りたいエゴのように見える。

メディア批判はキリが無いため置いておき、このようなローンウルフが出来てしまう理由の背景には社会の孤立が挙げられる

ひろゆきが無敵の人などという言葉を作りその言葉が広まったが、ラベリングをしレッテルを貼り犯人たちを一括りにするのは個別の背景にまで目が向かない。 

しかし生活保護をとることで精神的に余裕を生み出し極端な発想にならないように事件を減らすという案には同意する。


以下Wikipediaからの引用


加害者の特徴は主に20代から40代の男

2013年の法務総合研究所による調査では、無差別殺傷事件での調査対象者52人のうち「男性が51人、女性が1人」(つまり、実行犯の性別は98%が男性)で、20歳〜39歳の男が59%であった

親族や友人・交際相手との人間関係が希薄で、社会的に孤立している

無職あるいは不安定な就労状況にあり、経済的に困窮している

住所不定など、長期的に安定した住居を得ていない

これらの特徴はローンウルフによるテロリストにも当てはまる。

また、「無敵の人」とも重なることが多い。

前提条件はこれくらいにして、やはり精神的な余裕が必要である

そのためには生活保護制度の印象を変えなくてはならない。

身体が悪くなったら病院に行き、暮らしでわからないことがあったら役所に行くのと同じように生活に困ったら生活保護制度を利用し精神的に余裕ができたら社会復帰をする

という極めてシンプルな考えの社会になってほしい。

芸能人が鬱や心の問題をオープンに話し世の中的にも会社や友達同士で気軽に心の問題が話せるようになった世の中で、この生活保護問題もLGBTQやフェムテックようにみんなが気軽に話せる話題となってほしい。

そのためには当事者が声を上げる必要がある。
以前生活保護制度を利用していて現在社会復帰ができている人たちをメインとして生活保護制度の必要性を世論に訴えかけ、誰しもが同じような状況になり得ることを発信する必要がある

古い考えの親世代は生活保護など恥ずかしくもっての外、そんなことするくらいならお金を出すから自宅にいろ というひきこもり製造機の温床になっている現状がある。
特に今回の長野の立てこもり事件のように父親が社会的に立場のある場合は顕著である。

親が子どもを引きこもらせるなどあってはならない。
過保護や過干渉、世間体などを鑑みて親が子の自立の足枷となるなどあってはならない。

これは以前も書いたことで先述もしたが立てこもり犯やローンウルフとなってしまう人はひきこもり状態にある人が多い。

しかしひきこもりだから犯罪をするわけでは無い

つまり社会との接点が乏しいと考えが極端になり自暴自棄になり犯罪につながりやすい

対策として世間とつながること、孤独にならないことなどが言われているが、無職で社会に居場所のない状態で世間と繋がることはなかなか難しい。

働く目的は昔の「食うため」ではなく「承認のため」と変化した。

つまりお金を稼ぐだけなら選択肢が沢山ある現代でどれだけ自分が入れ替え不可能な存在として認めてもらえられるかが必要なのである。

仕事はお金を稼ぐ以上に生きる目的としての役割を果たしている

だから人との繋がりがどうとか孤独がどうとかいう前にまずはお金が必要なのである。

人とつながるのにも好きなことをするのにもどこかに行くのにも少なからずお金は必要だからである

ブランクや精神的な問題でアルバイトもままならないなら生活保護制度を利用し精神的に少しずつ余裕も持ち、できた余裕で少しずつ自分らしさを取り戻す好きなことにお金を使い自由に暮らす健康的な生活を歩むことをお勧めする


無差別殺人や立てこもり、もっと頻繁に起こる人身事故や飛び降り自殺でさえ、そのような事件、事故が起こると、「人を巻き込むな」「死ぬなら一人で死ね」という世間の声をよく聞く

しかしそのように分断を生み、臭いものには蓋をする考えだからこそ、死にたいと思った時に自暴自棄になってしまうのだ。

つまりセーフティネットがない状態である

まずは毎日のように起こる人身事故のニュースを目にした時、「死ぬなら一人で死ね」という考えから「死ぬなら俺に相談しろよ」という考えに少しでも多くの人がなってくれれば少しでも救われる命があるかもしれない。

ちなみに余談だが
警察庁によると、日本における2022年の銃器発砲事件の発生件数は9件で、死傷者数は6人(死者4人、負傷者2人)だった。

これに対して、米銃暴力アーカイブによると、2022年にアメリカで銃によって死亡した人(事故、自殺含む)は4万4357人に上る。

4万4357

この数字から日本を平和と見るか、銃社会のアメリカをやはり治安の悪いものと見るかは様々だが、人の命の重さは数字ではなく少しでも平和になってほしいと願っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?