民主主義国家の成れの果て 3

民主主義は金で政治を買うことができる。アメリカとイスラエルのつながりを知れば知るほど、民主主義国家の内政や外交がいかに簡単に操作されるかよくわかる。

もっともわかりやすくアメリカとイスラエルの関係を象徴するロビー団体が、AIPAC(アメリカ イスラエル 公共問題委員会)だろう。MSNBC はより近年のAIPACについて具体的に、そしてAJ+は、他の要因もからめて、アメリカの言う中東唯一つの民主主義国家でありながら、安保理の声明でさえ背き続けるイスラエルへの過度な軍事支援が、単に同じ民主主義という政治的イデオロギーだけでなく、一部は宗教的信念、そして大部分はおそらく、金の問題だとわかるように説明している。


aljazeeraは、中東問題を彼ら中東側、アラブの視点で論説できるメディアであり、私達はメディアリテラシーなど言っても、ほぼ常に西側メディアの、いわゆる西側の視点での報道ばかり受け続けているし、今もそれが続いているのが、今回のイスラエルによるガザ侵攻で、初めて理解した人も多いだろう。

政治家は容易に金で買えるという事実を、日本の民主主義で考えれば、今までは何事もなかったように見逃されていた、自民党派閥パーティー券のノルマを越えた金額の政治資金収支報告書への意図的な不記載と、議員へのキックバックによる、脱法的な企業による政治家、政党献金の裏金化が、どれだけ日本の民主主義を歪めるか、よくわかるというものだ。

キックバックを手にし記載しなかった議員や、派閥の長がもしも、立件されず、党としての関与が明らかにならず、また秘書の不手際、政治団体の職員の不手際で見逃されるなら、この国の検察も、いよいよ末期的だろう。


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