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『あした、どこで暮らしてく?』|東京旅暮らしのススメ


前職をやめて、三軒茶屋の狭い賃貸を解約してから、固定の家を持たない生活をしていました。

オフィスを家代わりにしていたのですが、昨年末頃から別の職場にも出向くようになり、徐々に始めたのが「アドレスホッパー」と呼ばれる生活でした。(アドレスホッパーという言葉は、始めたのち知りましたが。なんかちょっとチャラい印象なのであんまり気に入ってないけども笑)
今は主に恋人とふたりで都内を渡り歩いています。

『あした、どこで暮らしてく?』

こんなアースミュージックエコロジーみたいな生活をしています。(違うw)
長期で旅をしたことがある人は、この冒険しているような感覚をきっとご存知でしょう。

今日はどの街にいってみようかな。
行ってみたら人も建物も全然違う、街ごとの文化・歴史。
地図をながめているときのワクワク感。
歩いていたら、たまたま良さげなお店やカフェを発見した時の嬉しさ。

今の暮らしでも、海外旅行中でも、楽しみ方はほとんど変わらないように思います。(変化の大きさはやっぱり海外の方が大きいけれど)

同じ場所、同じ道を往復しているだけではなかなか得られない楽しみです。

日常と非日常を分断していた

今のような生活をするまでは、「旅をしている時間=非日常」と「生活をしている時間=日常」はほぼ分断されていました。
旅の予定を決めたら、その非日常をわくわくと待ちながら、日常を過ごす感覚。

それはそれで楽しさもありますが、日々忙しい中で旅行にいくというのは結構な決意を要するので、もどかしさもありました。

暮らすように旅をして、旅をするように暮らす

元々暮らすように旅をするのが好きです。

海外を回るときも、観光地にそこまで興味はなくて、観光者向けの場所ではなく、地元の人たちの生活に潜り込んで一緒に暮らしてみる方がわくわくするし、楽しい。

「○○の街にいったら必ずいく名所!」みたいなところもスキップすることも多くありました。
なので、海外旅行中も、特に長期で行っている場合は日常に近いものもよく感じていました。

「東京旅暮らし」はいうなれば逆で、旅をするように暮らしているんだと思います。非日常と日常のバランスでいうと、やや非日常寄り。

分断するのではなく、ミックスしていく。
真ん中くらいのバランス感は、自分にはちょうどいいなぁと思っています。

↑雑な図ですが、それぞれの日常と非日常のプロットです

※非日常と日常は「変化の大きさ」「普段していないことをする量」と私は定義しています。もちろん要因は場所に限りませんが、場所が変わると確実に変化が起きることは感じています。
この図は簡略化していますが、同じ項目内でも時間軸で変動していくし、日常・非日常の質も変化します。これに関してはまた別途どこかでかきたいです。


具体的にどうやって暮らしてるの?

宿は、agodaで主にとっています。airbnbは、agodaに比べると清掃費などが入って割高な印象。
質に依存しますが、一泊2500〜4000円(2人で5000〜8000円)くらいで個室に泊まることが多いです。都内ど真ん中でも案外安く泊まれます。ちなみに、東京駅周辺は充実していて、渋谷方面はあんまりない、、
ひと月に換算すると7万〜10万円くらいはかかってると思うので、ややリッチな都内暮らしくらいな感覚でしょうか。
貧乏旅行が好きなので、貧乏モードでどれだけ節約できるかも今後やってみたいチャレンジのひとつです。

普段使いのリュックに3日分くらいの服と、PC、ガジェット類、最低限の化粧品はいつも持ち歩いています。日々、どうしたら荷物が軽くなるかなと考えてます。
海外長期旅行のときより、明らかに荷物が少ないので逆に何を持っていたんだろうと不思議になるくらい洗練されました。

ホステルに泊まると大抵洗濯機もありますし、タオル類は用意してくれたりレンタルできることが多く、特に困ってることはないです。

住民票は実家(神奈川)においてます。帰れる距離なので困ってませんが、住所置けないと国関連の手続きは家に届くし、結構大変だと思います。この辺りは他の人の話も聞いてみたいです。

やってみて良かったことは?

1.日常非日常ミックスが楽しい
冒頭かいたようなことが最大のメリットです。遠くに旅ができないなら東京から。

2.東京を好きになった
「住めば都」と言いますが、新宿・渋谷勤務だったとき、何度通ってもどうしても好きになれませんでした。人が多くて、高いビルが並んでいて、せわしなくて…。このときは、神奈川(地元)⇄新宿・渋谷の比較だけで「東京が嫌い」と言っていました。

でも、東京のいろんな街に住んでみると、いろんな側面があることがわかります。
上野っておじぃおばぁが多くてなんか地元っぽいな、とか。清澄みたいに家族連れが多くて静かで綺麗な街もあるんだ、とか。亀戸は工場の街だったからか、肉々しいお店が多いな、とか。

マイ東京マップができてきて、世界が広がります。「この街の雰囲気いいな」「こんな歴史があったのか!」なんて思っていたら、もう東京が好きになっていました。

世界は広いけど、日本も広くて、東京だってめっちゃ広い。東京だけだって人生かけても探検しきれないなと、この暮らしをしていると常々感じます。

3.自分に本当に必要な荷物が何かわかった
バックパッカーみたいなでかい荷物もいらなくて、カバンひとつで生きていけるんだなと実感します。自分に必要なものを日々厳選していくと、生きていく上でとても身軽になれるなと思います。

逆にデメリットは?

1.おしゃれはしづらい/髪とか美容系にこだわりたい人はちょいつらい環境
荷物が重くなってもいいなら持ち運んでもよいかも? 私はこだわりはあまりないので、必要最低限のもの以外は全部削ぎ落としました。ほぼ同じ服をルーティンで回しています。化粧水とか美容液も持っていないのですが、ココナッツオイルは顔にも髪にも使えるので、海外旅のときから重宝しています。宿によってはシャンプーの質が悪くて、髪がガサガサになることもときたま。

2.お金がややかかる
ちょっとリッチな賃貸で東京に住んでいる人ならトントンくらいかなと思います。少し高くなっても、光熱費とられなかったり、掃除の手間がなくなったりとメリットもあります。

3.寝るのが苦手な人はちょっと辛いかも
ベッドが常に変わります。私は大体大丈夫ですがたまに合わない時もあるので、それが続くとめちゃんこ辛い生活だと思います。

最後に

cotreeのアセスメントでわかったのですが、私は移動容易性とフットワークの軽さが異常に高いみたいです。
この話をしても「全然やりたいと思わない」「家でまったりしたい」という友人もいて、その友人にとってそれは全く正しいと思います。

合う合わないはもちろんありますが、もし旅が好きだったり、旅する暮らしに少しでも憧れがあるなら、『東京旅暮らし』をお試しでやってみるの、とてもオススメです。日常にちょっとした冒険が加わりますよ!

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