見出し画像

ゴールはアイスランド! 1日16時間のアルバイトで掴んだ初めてのひとり旅 [カイ]|TRAVELERS FILE #001

TRAVELERS FILE、記念すべき初投稿になります!
このマガジンでは、私が旅先で出会った人のショートインタビューを載せていきます。
どんなきっかけで旅立ち、何を目指しているのか。

第1号のカイくん、出会った時は世界一周出発1日目だったそう!話しかけるまではちょっと緊張している様子でした。たまたま日本人が4人も集まっていた1泊500円の安ーいゲストハウスで出会いました。
それでは早速、第1号のカイくん、いってみよー!(^^)

* カイ - 大学3年生(休学中)
* 出会った場所:マレーシア・クアラルンプールのゲストハウス
* 旅タイプ:長期 / 世界一周
* ルート:東南アジア → 中東 → ヨーロッパ → アイスランド → アメリカで年越し → 2月までに帰国
* 期間(予定):2018/06 〜 2019/02(研究室に入るために2月までに帰る)
* 旅の予算:130万円

アイスランドがロケ地の映画に憧れた

◇タミ:じゃぁまず、なんで旅に出ようと思ったかのきっかけから聞いていいかな?

◆カイ:宮城にいたんですがひとり立ちをしたくて、大学に入った時に北海道で一人暮らしをはじめて、サイクリングのサークルに入っていろんなところを回っていました。

◇タミ:北海道でチャリってめっちゃ気持ち良さそうだね!

◆カイ:そうですね!道路が広くて本当に気持ちいいです。
それで、いろんなところを回っているうちに海外も全然行ったことがないって気づいて、興味を持ち始めたのが最初ですね。

◇タミ:初海外は?

◆カイ:最初に海外に行ったのは、大学1年生の時イタリアとクロアチアに友達6人で行きました。みんな一緒に行動していたので結構大変で、一人の方が良かったかなぁって。それでアイスランド行こうと決めた時についでに他の国も回ろうと。

◇タミ:確かに友達6人は疲れそう(笑)アイスランドがゴールなんだね。どうして行きたいと思ったの?

◆カイ:LIFE!っていう洋画知ってますか?ベン・スティラーっていう、ナイトミュージアムとかに出てる俳優の

ベン・スティラーはこの人

◇タミ:いや、あんまり洋画見なくてごめんなさい。。

◇かほり:LIFE! アイスランドの道路をスケボーでシューって走るやつよね。

#002に登場予定のかほりさん (右)。関西弁が素敵な明るい人。
今回は乱入インタビューワー

◇かほり:WorldPhotripっていうブログの世界一周してる女の子がその映画のマネをみんなでやっててん。その子が車中泊で安くやりくりしてたから参考にしてるんだ。

アイスランドは物価が高く宿代もバカにならないので、車借りてみんなで車中泊した方が効率がいいとのこと。

◆カイ:映画の中では主人公が世界各国を回って成長していく物語なんですけど、レビューを見たらロケ地が全部アイスランドだったんですよ!アイスランドに行けば全部見れるのはすごいなと思って。

◇タミ:アイスランドだけで各国って、ポテンシャルすごいな!笑

2013年の映画LIFE!。冒険に出たくなるような映画だそう。見たい。

◆カイ:氷の洞窟を見るために、11月ごろに行こうというのはもう決めています。

◇タミ:あの青くてめっちゃキレイな洞窟だよね?11月なのはなんで?

◆カイ:11~3月に自然発生する洞窟なんです。毎年発生する場所が違うんですよ。なので、11月に行ってもあるかどうかは正直わからなくて… 11月ダメだったら12月でもいいかなと思ってます。

◇タミ:(ランダム発生ダンジョンじゃねぇか…)

地球温暖化で氷の洞窟が発生しにくくなってる話も聞いたことがある。アイスランドに行ってみたい旅人は早めに向かった方がいいかもしれない。
しかし、アイスランドは私も一番行ってみたい国なのだが流行っているのだろうか? カイくんは映画、かほりさんはブログ、私は旅のイベントでもらったフォトブックに射抜かれた。それだけ、様々なところで目にするほど素晴らしい自然がアイスランドにはあるからかもしれない。ちなみに私はまだ無計画だが氷の洞窟のほかにはオーロラ・間欠泉・ブルーラグーン・滝(特にセリャラントスフォス)、それから極夜(1日中夜)を体験してみたい。

年越し、(オムツはいて)ニューヨークに集合!

◇タミ:そういえば、3人同じタイミングで別々に旅してるらしいけど、それは誰?

◆カイ: サイクリングのサークルが一緒の同期です。誰がいうでもなく偶然旅に出るタイミングが一緒で。というのも、4年生になると研究室放り出していかなきゃいけないので、3年生が最後になるんですよね。あとは1人が休学すると簡単にできるんだって続いちゃって。玉突き事故ですね。

◇タミ&かほり: 玉突き事故てwww

◆カイ:年越しをニューヨークのタイムズスクエアでしようという約束だけしています。すごく人が多くてトイレにもいけないらしいので、オムツが必須らしいです。

100万人はやべぇ…

ぜひこれも実際どうなのか、のちに聞かせてもらいたいと思った。
別々のルートで旅立った3人が、たいして連絡をとるわけでもなく、日付と場所だけ決めて集まるのはなんだかとてもカッコイイ。

1日16時間労働の過酷な期間

◇タミ:お金は頑張って貯めたの?

◆カイ:はい、めちゃくちゃ貯めました。11月からバイトで。もう思い出したくないです…(笑)コンビニのバイトとオフィスでパソコンの入力です。簡単なんですけど、時給が低いのとすごく時間が長くて。多いときは8時間と8時間で、1日16時間とか。

◇タミ:16!?ブラック企業よりひどいw

◆カイ:でも、片方ずつはブラックじゃないんで。俺が勝手に足してブラックにしただけですね(笑)

◇タミ:確かに企業はブラックではないね(笑)けどすごい。月どれくらい稼げたの?

◆カイ:一番多いときで23万。まぁ、安いんで普通に働いた方がいいと思うんですけど。

◇タミ:トータルで?

◆カイ:130万…120万?くらいです。

◇タミ:うおお、私の貯金と一緒(笑)がんばったねぇ…

それだけ働いていればもっと稼げそうな気がしたが、北海道と東京ではだいぶアルバイト給料の相場が違うのかもしれない。すごい努力だ。
しかし、この時間が稼ぐだけじゃない時間になったら嬉しいと思う。「簡単な仕事」しか学生の間はできないのがなんとも心苦しい。給料は一緒だとしても、単純作業の16時間と、考えて楽しんで働く16時間は全然違うし、正直単純作業に時間を投資するのは今になってみるともったいないとしか思えない。企業側に立って教育コスト考えるとその場で役に立ってもらう仕事しか渡さないのも理解できないわけじゃないけど、学生ってそこまで手をかけなきゃいけないほどバカじゃないとも思う。クソほどに稼ぎたい学生にそういう選択肢をもっと増やせたらな。脱線したがそんなことが頭をよぎった。

これから死ぬかもしれないような扱いをされるw

◇タミ:旅の間、これを心がけたいっていうのはある?

◆カイ:うーん、同じ国に最低でも3日いたい、です。街をみるのが好きなので。
それ以外は特に何も決めてないですかねー。

◇タミ:いいね。まぁ別に旅って大層なこと考えてするもんでもないよね。私も旅しながらどうしよっかなぁって思ってるし。旅人インタビューも昨日思いついたしね(笑)

◆カイ:え、じゃぁこれ1人目ってことですか?

◇タミ:そう。第1号だよ!(パチパチパチ)

◆カイ:まじですか!もっとちゃんとしたこと言った方がよかったかな…

◇かほり:いや、もう1回やったらええやん。

◇タミ:2回目とかめっちゃ面白そう。全然変わってたりして。考え方とか見た目とかも。

------

◇タミ:旅立つとき、どんな気持ちだった?

◆カイ:わりと、遊びにいく感覚に近かったです。休学して、バイトもやめたらやることなくなってきて。早く出たいなって。緊張はなかったんですけど、周りの友達が写真撮ったり飯おごってくれたりして、俺のこと死ぬとでも思ってるのかな(笑)握手求められたりとか。それで緊張してきました。

◇かほり:みんな「最後にご飯行こう」って、「最後」ってなんやっていうね(笑)

◇タミ:旅人あるあるですね(笑)

------

◇タミ:英語は何かやってたの?

◆カイ:オンライン英会話やってたんですけど、続かなくて。東南アジアで慣らしていけばいいかなと思っています。

◇タミ:オンライン英会話、続かん気持ちめっちゃわかる。。

フィリピンスクール出身の私からすると、スクールの先生たちは遊んでる時も発音教えてくれたり、わかんなかったら解説してくれたりしたけど、旅の間はそんな優しい人はなかなかいない。ある程度日常会話はできる私でももどかしいので、カイくんが今後どんな苦労をするのか、すごい勉強法をあみだすのか、はたまた苦労なくいけるのか、とっても気になるところ。(やっぱり再インタビューしたいなぁ)

研究職は、英語不要?

◇かほり:じゃぁ私から聞いてもいい?世界一周を経て、就職活動に何か活かしたいと思ってる?

◆カイ:あー、工学部なので、教授からは別に役に立たないって言われました。就職後は役にやつかもしれないけど、就活には活きないと。今後のためにも、コミュニケーション能力と、やったことがないことにチャレンジできる精神力はつけたいと思ってます。というかそもそも、就活するかもわからないんですよね。研究職に就きたいので。

◇かほり:なんの研究をしてるの?

◆カイ:マテリアル系というか、金属の研究ですね。新しい金属(合金)を作り出したりします。

◇かほり:それは日本が有名なの?海外は?

◆カイ:日本が強いですね。だから英語もそんなに喋れなくていいって教授は言います。将来翻訳機が出るからいいって(笑)

◇かほり:翻訳機最近すごいよね。私も空港で両替のスタッフやってたときに翻訳機だしてきて、今までのアプリとかの翻訳よりも綺麗に返してきて。すごいなって思った。そのうちいらんくなるのは本当かもね。

◆カイ:あとは、観察力欲しいですね。知らない国にいっていろんな人をみて、何が常識なのかとか、みたいです。今まで俺、あんまり周りのことみてこなかったので。

個人的には「コミュニケーション」に英語を使わないのであれば英語不要に賛成だ。論文の発表だったりとか。「英語の作文」はずいぶん自然で優秀になったけど、「コミュニケーション」となると、リアクションをとったり、あいづちを打ったり、表情を変えたり、そんなやり取りを言葉と一緒に行う。そこにタイムラグがあるのはやっぱり不自然だと思う。翻訳コンニャクくらいの同時翻訳でない限り、それは難しいんじゃないだろうか。
カイくんも言ってるように、観察力やチャレンジ精神は、自分次第でいくらでもつくと思うので、ぜひいろんな刺激に触れて、思いついたことはどんどんやってみてほしい。

------

◇タミ:じゃぁ、最後になんか言っときたいことある?

◆カイ:えーと、そうですね。1年後どうなってるか楽しみです。もしかしたら向いてなくて疲れて帰ってきちゃうかもしれないですし。とりあえず、アイスランドは絶対行くのは貫きます。

「こがねば」はサイクリングサークルのTシャツ

突然の依頼にも関わらず、カイくんありがとうございました!
カイくんがどんな旅をするのか私も楽しみです!応援していますー!
またどこかで再インタビューさせてくださいね\(^o^)/

カイくんにこれを聞きたい!
今後こんなインタビューをしてほしい!などはこちらの質問箱からどーぞ!

------

次回#002 は、同じゲストハウスで出会った女子2人で世界一周!
今回登場したかほりさんと、相方のおとみさんをお迎えしてお送りします〜。
それでは!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?