川で”目をなくしたカバ”が映すもの
私には大好きな本屋さんがあります。それは品川エキュートの改札構内の2Fにある小さな本屋さん。ペーパーウォールさん。本のチョイスが物凄く良いんです。
いうなれば、懐石料理の様だけど、ユニークで美味しいものをちょっとづつ !みたいな感じで様々なジャンルや視点の本があるのでハッとさせられる本に出会うことが出来るんです。
先日は ”座右の寓話(ざゆうのぐうわ)”
著者は戸田智弘さんを購入しました。
寓話とは たとえ話だそうです。
この本は、ページ1-2頁ほどの例え話があって、
続いてその解説が2-3ページという様な読みやすい構成です。 馴染みある話だと「北風と太陽」は皆さんご存知かと思います。
そういった類の国内外の寓話が、77エピソード載っていて、禅宗の禅問答に近いかな?と感じます。
子供の頃に「一休さん」が好きだったのも、トンチの効いた話に興味津々だったからでした。
今日は、その中からNo.11の 目をなくしたカバ
を一部引用し、感想を書かせていただきます。
水の中で静かに泥が沈み、水と泥に分離される様は座禅にも例えられるそうで、座禅の”禅”はインドの古い言葉で”ジャーナ”といい、心を静かに保つことだそうだ。
私が人生で初めて海で泳いだ時、
最初にインストラクターさんからのアドバイスで
と言われて、驚きました。
水難救助の資格を持つ知り合いも、
溺れている人はパニックになっていて
暴れて危ないので、暴れる人は
ミゾオチパンチして静かにするんだよ~😄✨
と穏やかに言われてギョッとしたものです…
溺れる者は藁をもつかむという様に、わけワカメ状態になってしまうという事なのでしょう。
みぞおちパンチされたくないので、無理しないぞ、溺れないぞ!と強く心に決めたのでした。。
私は変に落ち着いているとよく言われますが
焦って逆の電車に乗ることがよく有ったので、変に急いで時間が余計にかかるといけないので、落ち着こうと常日頃思っている節はあります。
前の携帯を急いで走って落として画面割りましたし…
著者の戸田さんも、このカバさんのエピソードに書かれていましたが、現代人はスキマさえあればスマホを見てたりしてます。 通勤時間も電車を見渡すと90%はスマホを手にしている様に見えます。
個人的には、今年の年頭に多忙さから
うつ病が酷くなってあまりSNSは見れなくなったので
ぼーっとする時間を多く作るようになりました。
マツコ・デラックスさんが、気が付いたら家で何時間もぼーっとしていると何かの番組でお話をされていたのですが、情報量が多いこの現代。
実は、この ”ぼーっとする時間” で多すぎる情報を脳みそが整理整頓していると解説されてました。
私がうつ病が深刻になったときは、仕事でひっきりなしにオーダーが来たり、納期の遅れも許されないようなムチャな業務に対応したり…と
常に神経を張り詰めている毎日でした。
精神科の先生も、診断書をすぐ出して休んでもいいよと言ってくれたほど追い詰められていたのですが
「いえ、仕事を契約期間満了で辞めることにするので少しだけ頑張ります」 と、止める事にしました。
禅語で「七走一坐」「一日一止」という言葉も戸田さんは書かれておられましたが、七度走ったら一度すわれ。一日一回止まれということ。
止まること、やめる事は私が小さい頃は根性なしが選択する事と教えられてましたが、走り続けて変な方向に行ってしまう前に、一度立ち止まって見直しをしたほうが良いと思います。
漢字の止まるの上に一を足すと、正しいになる。
とも書かれてましたが。
止まってもいいんだよ、やめてもいいんだよ
そう優しく言ってくれる日本人が少しでも増えて行けば、川でパニックになるカバさんのような人も
少なくなるかもしれないと思ったのでした。
にしても、今日は近所の犬が珍しく
くぅーんくぅーんと何度も鳴いています
実は私は小学生のときに、震度6の地震を経験しており、近所の家畜や鳥、犬たちが妙にそわそわしたり、鳴いたりしてたと皆が言ってました。
スマホから離れて五感を、六感のアンテナを立てて
危機管理能力を高めるのも良いかもしれません。
災害があまり無いことを願います🙏✨
座右の寓話は何度でも考え込める一冊なので
しばらく持ち歩いて、自分なりの答えを見出して
またここに書きたいと思います。
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