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建築を学ぶ理由

私は大学で建築について学んでいる。
今は基礎的な構造や歴史、デザインについて日々新たな知識を得ている。

なぜ私が建築分野を選んだのか。
今進路選択に悩んでいる人に読んでいただきたい。

今まで目指していた職業と建築の差

私が建築士になりたいと志したのは、恐らく5歳頃の話。
その時は家の絵を描くのが大好きで、それをある人に見せると、
「いつも家の絵を描くの上手ねぇ。たみちゃんは将来家を作る人になるのかな?」
と言われ、子供ながらに「それだ!」と直感でその仕事に就こうと考えた。

でも、それはあくまで保育園児の私の考え。

様々なことを知っていく過程の中で他にもいくつかなりたい職業を思い描いたことがある。
それは、獣医師と外交官だ。

そのふたつもなりたいと思った理由は単純で、
獣医師は両親ともに獣医師だから。
外交官は英語を幼い頃から習ってたしかっこいいと思ったから。

だけどそのふたつの夢はすぐに無くなり、また建築士を目指すようになった。

獣医師も外交官もとても立派なお仕事だが、建築士には敵わなかった理由。
それは惹き込まれるほどの内部の魅力を感じなかったからだ。

小学生の頃の私は知識が無いからと、インターネットでそのふたつの仕事内容を調べたこともあったし、獣医師については毎日のように親の働く姿を見てきた。

だけど、どんなに調べてももっと知りたいという感覚には全くならなかった。

でも建築は、本を買ってもらって土台から建具や資材まで、ありとあらゆることに興味を持ち、
好きな建物に出会うと胸きゅんまでするようになった。

人はある特定のものに出会うと瞬間的に「これだ」と感じる時があると思う。
代表例としては、運命の人は出会った瞬間に直感的にこの人と結婚すると思うらしい。
私はそれが建築だったというだけである。

建築の内の施設設計

建築には、設計・土木・電気…など様々な分野が関わっている。
その中で私は設計職、さらにその内の一戸建てやビルではなく、保育園や老人ホームなどの施設設計をしたいと考えている。

先程、園児の頃から家の絵を描いていたと記したが、当時は一戸建てを主に描いていた。
ツリーハウスと一戸建てが繋がっていたり、部屋の移動が登り棒であったりと夢があるものばかりであった。

私が施設設計をしたいと考え始めたのは、高校生の時。

当時部活で老人ホームや保育園、障害者施設に訪問してその施設の人たちとふれあうということをしていた。

それと同時に私は初めて施設の内部をゆっくり見ることが出来た。

その時にもっと過しやすくて、どんな人でも気分が上がるような建物にしたいと感じた。

それを顕著に感じたのは障害者施設。

雑居ビルの一室で色んな障害をもった人たちとレクリエーションをしていたが、とにかくそのビルは段差や道幅が狭くバリアフリー的なものでは無かった。
しかも、雰囲気は暗くて綺麗な場所とはとてもでは無いけど言えなかった。

また、大学に入って実際に建築事務所をもつ方に話を聞いた時に、

「障害者の人が建物に出入りすると悪い噂がたつこともある」

と思いもよらぬ返答を聞いて驚いた。
しかしそれと同時に、

「だから私たちは明るくてみんなが集まるような障害者施設の設計を心得ている」

と聞いて、私もそういう場を作りたいという気持ちがより強くなった。

最後に

ここまで読んでくださった方はお分かりのように、私はとっても単純で一度心に決めた目標は達成するまでやり抜き通すまでの勢いすら自分でも感じている。

でもこういう人間は多くないと思う。
こういう人間ではない人からすれば、こんな単純な人間にはなりたくない!
と思うかもしれないが、案外どうにでもなるものだと伝えたい。
だから、もし難しく物事を考えてしまう人がいたら私のように「かっこいい!」「胸きゅん!」だけで行動してみると、意外と良い方向に物事が進むかもしれない。


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