地球で生きている、人
東京から出張先に出たとき、いつもと違う場所に居るなと実感するのは、帰宅するくらいな夕焼けの時と朝に目が覚めた時だ。
おひさまの高さが違う。夕暮れの時間も朝が始まる時間も違う。
今回の出張は、京都。東京に比べると朝のはじまりが少し遅い。いつもの明るさで目覚めても、時計の示す時刻は20~30分ほど遅い。街の中で暮らしていても、外の環境にあわせて日常のリズムが身体にためられてある。
人の身体は、あかるさをもとにして時間を知っているのだな。
日常を過ごしているときは、うっかりしているけれど、人も地球上に居る生物のひとつであることを実感。
地球ほどに大きく、ひろく。モノをながめることはなかなかにない。人の大きさでは地球は大きすぎて実感することが難しいから。
それでも、引っ越しや出張で過ごす場所をかえるたび、地球の大きさをおもって感嘆のため息が出る。
今も地球にわたしの身体が居て。人がたくさん暮らしていて。いつもとは違う街に居て。朝ごはんを食べているのか。
朝ごはん会場で、ごはんを食べる手をやすめ、ほおっとため息をつく。そんなわたしにホテルの方が、そっと声をかけてくれた。
「トマトジュースを水で割るか、湯で割ったものを飲むと、二日酔いにいいらしいですよ」
教えてくれて、ありがとうございます。次、試す機会があれば試してみますね。
せっかく教えていただいたので、トマトジュースをとってきて飲んだ。トマトの味がのどを落ちていく。目が覚めた。
今日は予備日で仕事はおやすみ。観光してから帰ろう。どこへ行こうかな。
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