話すことから始めよう。笑顔に戻る
夫さんも一緒に自宅缶詰になったら、どうしようと不安を抱えていた金曜。そして、今日は日曜。まるっきり、問題なし。不安になってて、損した。
この最近、1か月くらい夫さんがテレビ漬けになっていることに、わたしはかりかり怒っていた。いつもは、それほど気にしなかったのだけれど、異様に気になって、腹を立てていた。
その理由が、わかった。
いつもなら、テレビを見ていてもわたしが話す間を作ってくれていた夫が、すき間を作ってくれなくなっていたことが悲しかったのだ。悲し過ぎて、腹立たしかった、わたし。
そして、夫さんは、この1か月ほどの通勤ストレスが大きく、わたしにまで気を配る余裕がなかったらしい。
そうね。
1月の終わり辺りから花粉症で、くしゃみや咳が出る状態のまま電車に乗って。しかも、人の密集している通勤時間帯なら、マスクをしていたとしても周りからよほど冷たい視線にさらされていたことだろう。
花粉症がますます進行した3月には、皮膚の炎症も出てきて顔も赤くなる。熱が出ていると疑われて、視線はますます冷たく痛かっただろう。
年度末の繁忙期へのストレス、花粉症による体調不良のストレス。これらは例年通りだけれど、今年はこんな時期だから「魔女狩り」みたいな雰囲気が立ち込めていたというから、そのストレスはさぞかし……
それなのに、家でそのストレスを見せたくなくて。「いつもどおり」を頑張ってくれていた夫さん。
わかってあげられなくてごめんなさい。
わたしも花粉症で通院した時、平日の通勤時間微妙に外しても、視線が痛かった。あんなに、どきどきしたのにね。夫さんはもっと大変だと知ってるつもりで、わたしは実感できてなかった。
でも、しんどいときはおはなししてくれたほうが、わたしも嬉しい。推測すればするほど、本質から離れてしまう。
心に言葉を抱え込むほど、思いが変質して伝わらなくなる。
お互いのすれ違いが大きくなっている。
もしかしたら、がっかりな姿を見せたくないと思って、わたしには黙っていたのかも……ありがとう。怒っていたのが、ばかみたいで。自分のこと、笑ってしまった。あきらめられた。そうしたら、気にならなくなった。
しんどいときは、おしえてね。
今、何を思っているか伝えてね。
テレパシーを使えない人類だから、話すことから始めよう。
そして、ふたり。笑顔に戻る。
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本文の上に居るのは、おもちちゃんとベルカちゃん。オゼキカナコさんちの猫さんたち。フォトギャラリーうろうろしてて、ひとめぼれした猫さんの写真。
「いつだって仲良しなふたり」でも、ケンカするんだよ。
それでも、仲良し。
いいな。あやかろう。
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