承認欲求と推し活の話

今年のはじめ頃に、友人に連れられてアイドルが3組出ている対バンのライブを観に行った。
あまりアイドルには興味はなく、むしろ少し苦手な界隈。
ただ、趣味が少ない私に対して、友人が是非にと言うので、まぁ、これも経験と前向きな気持ちで着いて行った。

前2組の可愛い女性達が、可愛い声で歌い踊っている。
素直に凄いと思いながらも、趣味としてはないかなーと思っていた。
ただ、最後の1組はちょっと他の2組と違い、格好良い系。
最初に出てきた女性が、周り全員喰らい尽くすくらいの気迫で踊りはじめて、はじめて心が動いた。
ライブはあっという間に終わり、友人は推しのチェキを撮ると行って消えて行く中、最後のグループのことが気になりながらも何もせずに、その日は帰路についた。

帰宅して、YouTubeで曲を聴いて、もう1回ライブに行ってみたくなった。
もう1回行ってみて、趣味として続けていくか決めようと思い、もう1度行った。
YouTubeで曲は聴きまくっていたので、曲は分かる。メンバーも分かる。あの周り喰らう踊りの女性の名前も分かる。
ライブが終わり、物販に並び、推しとチェキを撮って。

正直満足した。

アイドルに、推しに沼る友人知人を見て、どこに沼があるのかと思っていたのだが、勿論ライブも最高だし推しとも話せたし良かったのだけど。
そこまで沼るかと言われれば、答えはNO。
曲は好きなので、曲は飽きるまで聞こうかな〜くらいで終了。

この記事もそろそろ終わりになりますね。ライブから帰宅して、ハッシュタグつけてXに感想を書き込んで

推しからいいねがついた


沼はここだった


いいねを押されただけなのに(映画のタイトルみたいに)

承認欲求が爆上がりして、ドプンっと沼にハマった音がした。
推しに認識されているという事実と、いいねをしてくれたという事実。
ただそれだけのことで、またライブに行こうと思っていた。
また、チェキを撮ろう。
また、感想を書こう。
そして、またいいねがもらいたい。

何故人がいいねをこんなに欲しがるのかが分かった、貴重な体験だった。


私はまだ、推し活を続けています。

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