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2021/2/18-19(金)世界をどれだけ信じられるか


買い物に行くとお店の入り口で手を消毒する人が多いのはもちろんのこと、お店から出る時にも手を消毒する人が少なからずいらっしゃいます。年配の方に多いなという印象です。絶対に感染しないぞという強い意志を感じつつ、ああこの人たちは「自分がうつすかもしれない」という不安よりも「誰かからうつされる」という恐怖の中で生きているのかもなと考えたりします。

自分を取り巻く世界に対する信頼度をこれまで以上に試されている感じはします。遅まきながらもmRNAワクチンが日本に入ってきて医療関係者から接種が始まりましたが、最新医療技術ってそこまで進化したんだすごい!と最先端の科学者たち、技術者たちを信頼できるか、どうせ金儲け、ワクチン利権だろうと医薬会社を不信の目で見るか、さらに極端な場合はこんな危ないものを打てるか何らかの陰謀ではないかと強い嫌悪感すら抱いている人もいるでしょう。人それぞれ。

私自身は「ウイルスが人間にこれまでやってきたことをワクチンでやるだけですよ」という説明がすとんと腑に落ちたので、いつになるかわかりませんが自分に順番が回ってきたら打つつもりでいます。このポッドキャストの32分~39分あたり、mRNAワクチンの原理について病理専門医が解説しています。

それにしてもこんな発想よく思いつくし、実現するための技術をよく開発したもんだ。本当にずばぬけて頭のいい人というのは常人にはそもそも思いつかないことを可能にするんだなあ。

世の中のすべてが善意ではないのは確かだけれど、世の中が陰謀と悪意に満ち満ちているというのもこれまた極端な話だと思っていて、でも目の前の問題に心身がすり減らされ弱っていると恐怖のセンサーがいつにもなく過敏になりがちだなというのは経験からなんとなく感じます。

そして恐怖って、底なしの不信感しか招かないよなあ、と。

合理的で納得のいく説明があるならば、信じてみようと思います、私は。


武者修行中です。皆様に面白く読んでいただけるような読み物をめざしてがんばります。