見出し画像

【スマホを手放してみる】

スマホアンチ派閥のたまやまです。
「如何にスマホから離れるか?」が生産性を上げるための最重要課題だと思っています。
 
スマホにはスクリーンタイムを確認できる機能があります。
一週間ほど観察してみましたが、私のスクリーンタイムはすべて30分程度でした。
さすが意識高い系自己啓発オタク。
「スマホに触れるくらいなら読書しろ」と無意識レベルで己を洗脳しています。
常に本を一冊持ち歩き、かつ移動中や軽作業中はオーディブルを聞くことが習慣化されているので「暇な時間にスマホを見る」という習慣を根絶できたのが大きいですね。
 
 
私はたびたびスマホ(というかSNS)の害悪性をdisってるわけですが、世間一般的に見るとやはり多くの人がスマホに憑りつかれているように見えます。
確かにこの小さな端末には、抗いがたい魅力が多分に含まれているのも事実です。
今回は「スマホを手放す知恵」について共有していきたいと思います。


①SNSをパソコンで見ろ

スマホで見てしまうものナンバーワンは、恐らくSNSでしょう。
SNSはピコンピコン通知を鳴らして我々の注意力を奪い、スロットマシーンを回すようにスワイプをさせてパブロフの犬状態にし、新しい情報(刺激)をオーバードーズさせることでドーパミンをハックしてきます。
こんなものを見続けたら、脳の配線が焼き切られてしまうのも時間の問題です。
 
そもそも、なんで我々はSNSを見てしまうのでしょうか?
「FOMO(Fear Of Missing Out)」という概念があります。
これは「新しい情報などについていけないと、社会から置いてきぼりにされていると感じる不安や恐怖」を指すそうです。
私は『手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択』(著:ミニマリストしぶ)でこの概念を知りました。

人類はどこまで行っても社会的な動物であり、人とのつながりを求め、集団からハブられないように、人間関係にまつわる情報を収集してしまうカルマを背負っています。
進化の見地から考えると、人間は共同体を作り、仲間と共に生きていくことが大前提でした。
集団からハブられてしまうと食料を得ることも身を守ることもできず、根本的に生きていけません。
共同体に参加し続ける上で重要なのが「情報」です。
誰が誰と仲が良い・悪い、あの人はアレが好きだ・嫌いだ、向こうの村の中心人物はアイツだ……。
 
現代のアスファルトジャングルにいながらも、私たちの脳は今もサバンナを走り回っています。
何も対抗しなければ、我々が「FOMO」に陥り、つながりを求めてSNSをタップしてしまうのは必然なのです。

そこで知恵を共有いたします。
SNSアプリをスマホからアンインストールしましょう。
手軽にSNSを見られる環境を排除するのです。
 
SNSは「マウント取り合戦の天下一武道会」であり「ネガティブワードが飛び交うスラム街」みたいなもんです。
近づかなければいいんです。
でも、スマホにアプリが入っていると見ちゃいますよね?
 
消しましょう、ハイ解決。
 
別に我々がたかだか数時間SNSを見なくても、世界は何も変わっていません。
他人のことではなく、自分のことに集中しましょう。
人と比較することが最も手っ取り早く自分を不幸にできる方法です。


②近くに置くな

さてSNSアプリを削除しました。
これでマックスの生産性を引き出せるかというと、そうではありません。
実は近くにスマホがあるだけで、認知機能を大きく低下させることが知られています。

ポケットの中のスマホがもつデジタルな魔力を、脳は無意識のレベルで関知し、「スマホを無視すること」に知脳の処理能力を使ってしまうようだ。その結果、本来の集中力を発揮できなくなる。

出展 アンデシュ・ハンセン 『スマホ脳』 新潮社 2020年

話しても分かり合えなそうなヤバい人には近づきませんよね?
スマホもこれと一緒です。
 
スマホのアプリはあらゆる叡智が集結し、いかにして人間の集中力を奪い、マネタイズするかが詰まったヤバ過ぎる発明品です。
ドーパミンをドバドバ供給してくれるその魅力に抗えないことも知っています。
ならもう物理的に離れるしかありません。
 
スマホ登場以前と以後を比べてみてください。
ボーっとするような暇な時間、明らかに減っていますよね?
人間は圧倒的なテクノロジーを手に入れたと同時に、大事な余白を失ってしまいました。
これに対抗するために「マインドフルネス」を行うことがライフハック界隈でも常識になっています。
何も考えないでいる時間がもはや資源なのです。
 
タイムロッキングコンテナという商品もあるらしいので、遠くにおいておくことがどうしてもできない方はどうぞご利用ください。


③電源を切れ

SNSを削除した。
スマホを隔離した。
 
ここまでやればもう十分ですが、念のため電源も切りましょう。
機内モードにするというのがライフハック界隈では流行っていますので、そちらでもよいかと思います。
ふとした瞬間に通知が来てピコンと鳴った暁には、集中力が根こそぎ持っていかれます。
 
作業に集中している没頭状態を「FLOW」と呼びますが、一回「FLOW」状態が切れると20分程度は入れないと言われています。
つまりスマホに邪魔をされて集中力を切ってしまうと、再び集中するために20分以上の時間を要するということ。
あまりにも効率が悪いです。


おわりに

SNSをアンインストールし、スマホを遠くに置き、ついでに電源も切る。
これで完璧です。
 
最初は「絶対ムリだよそんなの~!」とか思うかもしれませんが、大丈夫です。
慣れます。
生産性を上げたい方、なんとなく集中力が持続しない方、やってみて下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?