フィンランドに見る「生徒主体型教育」の問題点
子ども主体の学校と言えば聞こえが良いかもしれませんが、そこにはある落とし穴があります。
フィンランドと言えば、生徒の自主性や主体性を重んじ、宿題を出さないことや学校の時間を短くすることなどの教育改革を行った国として有名です。
ところが最近ではその教育法により学力が低下し、フィンランド政府自体がその教育政策が失敗だったと認める事態になってしまったようです。
この動画の要点を一言で表すのならば、「生徒主体の学習は自立性のある集団に対しては極めて効果的だが、そうでない集団に対しては逆効果」です。
当たり前ですが、好きな勉強をして良いと言われた時、苦手な内容や難しい内容に自分から取り組む子どもはほとんどいません。
とはいえ日本の詰込み型教育にも当然問題点はあります。
例えば学習の方法が多様化したことや、スマートフォンの台頭によって講義型授業に集中できない子どもたちの数が急増しています。
そこで私が考える授業で最も重要なポイントは、「誘導」です。
集中できない子が多い場合、目標や現在行っている学習の内容を明確に提示することで改善できる場合があります。
また、生徒主体の学習においても、導入を丁寧に行うことによって結果をある程度コントロールできます。
結局のところ、真っ白な紙を渡して「好きなものを書いてごらん」と言うのは、教育でもなんでもないということです。
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