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なぜ日本ではフランス語が人気なのか

Duolingoという言語学習アプリでどの言語が多くの人に学ばれているかを調べることができます。

このアプリでは自分の話す言語によって選べるコース数が変わってきます。英語話者用のコースが一番充実しているので、それを見れば何語が人気なのかが大体分かります。

英語話者用コースTOP10 M=million (100万)

見ての通りスペイン語(3830万人)が一番人気です。フランス語(2280万人)が二番目ですが、その二つは英語話者が学ぶ第二言語として特に一般的です。

興味深いことに、日本語を学ぶ人の数は中国語を学ぶ人の倍以上存在します。日本語話者の数が中国語話者の10分の1以下であることを鑑みると、これは驚異的な数字です。

次に日本語話者用のコース(全4つ)を見てみましょう。

日本語話者用コース(全4つ)

学校で必修の英語が当然一番人気ですが、次点にはK-POPにより人気が高く、日本人にとって学習難易度の低い韓国語が続きます。三番目にはビジネスで需要の多い中国語が来ますが、最後に来るのはフランス語です。

意外なことに英語の次に学習者の多いスペイン語のコースが、日本人向けには実装されていません。このことから、この4つのラインナップの中にフランス語が入っているのは実用性だけが理由ではないことがわかります。

フランス語が人気な理由はずばり観光でしょう。フランスのパリは常に観光都市のランキングで上位を占めており、日本からも毎年多くの観光客が訪れています。

パリに住んでいる日本人の数は多く、大体1万5千人以上が住んでいると言われています。中でも日本人とフランス人のカップルは多いそうで、それも日本人がフランスにあこがれる理由の一つかもしれません。

また、パリコレやルーブル美術館に代表されるように、パリはアートの聖地です。フランス人は英語が話せてもあえてフランス語にこだわる人が多いそうですから、芸術家たちにとってフランス語を学習するメリットは大いにあります。

難易度と実用性の面から、スペイン語とフランス語どちらか一つ選ぶならスペイン語をおすすめします。しかし、言語を学ぶことは文化を学ぶことですので、あこがれを原動力にフランス語を選ぶのも良いと思います。

まずはフランス語がどんな風に聞こえるのか試してみましょう。
↓に私のお気に入りの曲を貼っておくので、気に入ったらフランス語を始めてみるのも良いかもしれません。

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