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ラテン語学習はいとをかし

私がラテン語学週を始めて半年ほどが経ちましたが、今のところ無理なく学習が継続できています。

ラテン語とは古代ローマで話されていた言語で、現代で話されている多くのヨーロッパ言語の元となりました。そのため、ラテン語を学ぶと英語を含む多くのヨーロッパ言語に強くなれるのが魅力です。

ローマ帝国が崩壊した後も、ラテン語はヨーロッパで上流階級や聖職者の間で書き言葉として残り続けました。

現代でもバチカン市国では聖職者が公的文章をラテン語で読み上げるそうですが、話し言葉としてはもう使われていないそうです。

私は話し言葉としてのラテン語をとても気に入っているので、現代でも普通に話されている場所があったら良いのにと思います。

ラテン語は基本ローマ字読みなので発音が簡単なのも魅力的なのですが、
冠詞が存在しないのも面白い部分です。

冠詞というのは英語で言うaやtheのことなのですが、日本語でも同じように冠詞が無くても意味が通じるので、奇妙な共通点を感じるのです。

例えば日本語で「犬が歩いている」と言えば、それは一匹の犬かもしれないし、複数かもしれないし、特定の犬かもしれないですよね。

ラテン語でcanisと言えば犬を意味し、それだけでaやtheを使い分ける必要がないのです(流石に複数形は形が変わりますが)。

ところでこのcanis、英語に詳しい人ならcanine(ケイナイン)という単語が連想されたのではないでしょうか。canineは「犬の」という意味の形容詞で、これを知っていればcanisも自然と覚えられると言うわけです。

こんな風に、もう話されていないはずの言語であるラテン語を現代人、それもローマからはるか離れた日本人が学ぶことは「いとをかし」なのです。



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