なぜ義務教育は必要か
学校は行くのが当然のものと認識している人が大半ではないでしょうか。
今日では中学校の一クラスに二人ほどが不登校と言われています。
しかし、それでも世間ではまだ学校に通う人の方が多数派です。
私は義務教育がとてもありがたいものだと認識していますが、それは私が
中学生時代一年間ほど不登校だったからです。
当時の私にとって学校とは怖い場所であり、行かなくてはならない場所であり、同時に行けるようになりたい場所でもありました。
完全に不登校から復帰してからは学校に行けるようになりたいという感覚はなくなりましたが、私のケースを見るに不登校児童・生徒の中には学校に行けない状態になってしまっただけで可能ならば行きたい子も多いはずです。
なぜ学校が魅力的かと言うと、勉強するだけの場所ではないからです。
部活動や修学旅行、友達関係や恋愛など家にいてはできない経験がたくさんあります。
漫画やドラマなどのメディアで学校が頻繁に舞台になるのはそれなりの理由があるということでしょう。
ところが不登校児童(時には親御さん)の支援界隈では学校に行く意味はない/行かない方が良いという意見を目にすることがあります。
明治時代に開設された義務教育は地方の農民に日本人としての価値観を共有し、工場や軍隊で働かせることが目的でした。
また、義務教育を維持する中でいじめにより自殺した生徒や過労死した教員など数多くの人々が犠牲になりました。
これらを踏まえると現代で義務教育の存在に疑問を持つ人が出てきたことは自然な流れなのかもしれません。
しかし、それでも義務教育が維持されてきたのはそれだけ子どもたちの
成長にとって大切だからだと思うのです。
義務教育が合わない子もいるでしょうし、その子の立場も理解ができます。しかし、学校を否定することは先人たちを否定することにもなるのではないでしょうか。
とはいえ現状学校の労働環境が劣悪なのは事実ですので、文部科学省には
早急に対策していただきたいです。
私自身は散々学校にお世話になりましたから、将来は教員になって恩返し
をしたいと思います。
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